「幸せはホルモンからやってくる」──オキシトシンとセロトニンで心と体をほぐそう
ちょっと落ち込んだ日、なんだかイライラしてしまう日、ありませんか?
そんなとき、「自分が弱いせい」なんて思わなくて大丈夫。実は、あなたの心と体には、幸せのスイッチを押してくれるホルモンたちがいるんです。
その代表格が、オキシトシンとセロトニン。
聞き慣れないようで、実は私たちの毎日に深く関わっている、まるで“心のビタミン”のような存在です。
■「愛されてる」と感じたとき、そっと働くオキシトシン
オキシトシンは、医学の世界では「愛情ホルモン」とも呼ばれています。
赤ちゃんを産むときや、母乳をあげるとき、母と子の絆を深めるために分泌されることで有名ですが、それだけじゃありません。
誰かと手をつなぐ、ハグをする、やさしい声で話しかけられる──。
そんなささやかな触れ合いの中でも、オキシトシンは静かに分泌され、私たちの心をあたたかく包んでくれます。
たとえば、孫がふいに抱きついてきたとき。
ふわっと胸の奥があたたかくなるような感覚、ありませんか?
あれこそ、オキシトシンの力なんです。
このホルモンは、信頼を生み出し、人と人の間に安心感を育ててくれます。
現代のように人との距離が広がりがちな時代だからこそ、意識して「触れ合い」や「心の交流」を大切にしたいものです。
■「なんだか落ち着くなぁ」の裏側にいるセロトニン
もうひとつのカギは、セロトニン。
こちらは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分の安定やリラックスに欠かせない存在です。
このセロトニン、実は脳だけでなく腸でも作られるというのをご存じでしたか?
その量、なんと体内の約90%!
つまり、心の健康は腸からというのは、あながち冗談じゃないんです。
腸内環境を整える食事──たとえば、発酵食品や食物繊維たっぷりの野菜──を意識するだけでも、気持ちが前向きになったり、ストレスに強くなったりすることがあるんです。
また、朝の光を浴びることも、セロトニンを増やすのに効果的。
「おはよう」の声とともにカーテンを開けて、太陽の光を少し浴びる。それだけで、脳が「今日も頑張れそう!」と前向きモードに切り替わります。
■科学のチカラも、やさしさも味方につけて
実は、オキシトシンには自閉症スペクトラム障害やうつ病の研究にも使われているというデータがあります。
また、セロトニンは、運動や睡眠の質、会話の頻度など、私たちの“暮らし方”そのものに連動しているんですね。
「なんとなく元気が出ないな…」
そんなときは、自分を責めるよりも、ちょっとだけ“幸せホルモン”を意識してみることから始めてみませんか?
たとえば──
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お気に入りの人と、お茶を飲みながらゆっくり話す
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朝、ラジオ体操や散歩で少し体を動かす
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布団の中で「今日もありがとう」と口にしてみる
小さな行動の積み重ねが、少しずつ心をほぐし、体も元気にしてくれる。
それが、オキシトシンとセロトニンの、見えないけれど確かな力です。
■今日も、あなたの中には“幸せの種”がある
「心の調子がいいと、なんでもうまくいく気がする」──
そんな感覚、きっと誰しも一度は感じたことがあるはずです。
オキシトシンとセロトニンは、心を明るく灯すスイッチ。
特別な道具も、お金もいりません。
必要なのは、ほんのちょっとした「ぬくもり」や「太陽の光」、そして「あなた自身を大切にする気持ち」だけ。
今この瞬間から、始められます。
心をゆるめることで、体も軽くなり、人との関係もやわらかくなる──
そんな好循環が、あなたの毎日をそっと支えてくれますように。