シニアからのはるめくせかい

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シニアの恋愛で相手の顔色を気にしすぎない自分らしい関係の築き方

人生の後半を迎えた今、新しい恋愛や再婚を考えているけれど、ついつい相手の顔色を伺ってしまう。そんな悩みを抱えている方は、実はとても多いんです。長年連れ添った配偶者を亡くされた方、熟年離婚を経験された方、あるいは生涯独身で過ごしてきたけれど今になって素敵な出会いがあった方。それぞれの人生経験があるからこそ、新しい関係を築くときに慎重になってしまうのは当然のことなんですね。

私はこれまで、多くのシニアの方々の恋愛相談に乗ってきましたが、皆さんに共通しているのは「この年齢だからこそ、もっと自分らしく生きたい」という強い想いです。今日は、相手の顔色を伺うことをやめて、本当の意味で心地よい関係を築くための方法をお伝えしたいと思います。

なぜシニアの恋愛で顔色を伺ってしまうのか

若い頃とは違って、シニア世代の恋愛には独特の難しさがあります。それは、長い人生の中で培ってきた経験や価値観が、時に新しい関係を築く際の障壁になってしまうからなんです。

例えば、長年連れ添った配偶者との関係では、お互いの好みや考え方が手に取るようにわかっていました。言葉にしなくても通じ合える部分が多く、それが当たり前になっていた。だから新しい人と出会ったとき、相手が何を考えているのか全くわからない不安に襲われてしまうんですね。

また、この年齢になると「もう失敗したくない」という気持ちが強くなります。若い頃なら「まだやり直せる」と思えたことも、今は「これが最後のチャンスかもしれない」と感じてしまう。だからこそ、相手を失うことが怖くて、自分の気持ちよりも相手の機嫌を優先してしまうんです。

さらに、子供や孫の目を気にしてしまうという特有の悩みもあります。「親が恋愛なんて」「おじいちゃん、おばあちゃんが再婚だなんて」と思われるのではないかという不安が、自分の気持ちに素直になることを妨げてしまうこともあるんです。

ここで少し印象的だったエピソードをお話しさせてください。以前、75歳の男性から相談を受けたことがあります。奥様を亡くされて3年、趣味のカラオケ教室で素敵な女性と出会ったそうです。でも、その方が悩んでいたのは「デートでどこに行きたいか聞いても、彼女がいつも『あなたの好きなところでいいわ』としか言わない」ということ。後日、その女性からも相談を受けたんですが、彼女は「本当はあそこに行きたいと思っても、彼の経済状況がわからないから言い出せない」と打ち明けてくれました。お二人とも相手を思いやるあまり、本音を言えずにいたんですね。最終的にお二人には「お互いに正直になりましょう」とアドバイスをして、今では楽しそうにデートを重ねていらっしゃいます。

過去の関係性が影響している場合

多くのシニアの方が、過去の夫婦関係や恋愛関係のパターンを、新しい関係にも持ち込んでしまいます。これは無意識のうちに起こることで、決して悪いことではありません。ただ、そのパターンが顔色を伺う原因になっているなら、一度立ち止まって考えてみる必要があるんです。

例えば、長年「夫を立てる」ことを美徳として生きてきた女性は、新しいパートナーに対しても同じように振る舞ってしまいがちです。自分の意見を言わず、相手の決定に従う。それが長年の習慣になっているから、意識しないと変えられないんですね。

あるいは、過去の関係で「自分の意見を言ったら怒られた」「自分らしくいたら否定された」という経験がある方は、新しい関係でも同じことが起きるのではないかという恐怖を抱えています。70代の女性は私にこう打ち明けてくれました。「前の夫は機嫌が悪くなると黙り込んでしまう人で、私は常にその顔色を伺っていました。今の彼は全く違うタイプなのに、ふとした瞬間に昔の癖が出てしまって、自分でも嫌になるんです」と。

でも、過去は過去。新しい相手は別の人格を持った別の人間なんです。この当たり前のことを、改めて自分に言い聞かせることが大切なんですね。

自分の本音がわからなくなっている時

長年、相手の顔色を伺う生活を続けていると、実は自分が何を望んでいるのか、何が好きなのかさえわからなくなってしまうことがあります。これはとても深刻な問題です。

60代後半の女性は、こんな風に話してくれました。「新しい彼に『何が食べたい?』と聞かれても、答えられないんです。若い頃から夫の好みに合わせて料理を作り続けてきたので、自分が本当に好きな料理が何なのか、思い出せなくなっていたんです」。彼女の言葉を聞いたとき、胸が締め付けられるような気持ちになりました。

こういった状態から抜け出すには、まず自分自身と向き合う時間が必要です。一人で散歩しながら、今この瞬間、自分は何を感じているか。目の前の景色を見て、どんな気持ちになるか。小さなことから、自分の感情を取り戻していくんです。

好きな食べ物、好きな色、好きな音楽。そういった些細なことでいいから、「私はこれが好き」という感覚を思い出していく。それが、相手の顔色を伺うことをやめる第一歩になります。

年齢を重ねたからこその強み

でも、シニアの恋愛には若い頃にはない素晴らしい強みもあるんです。それは、人生経験から得た知恵と、自分を客観視できる力です。

若い頃は感情に流されやすく、相手の一言一言に一喜一憂していました。でも今は違います。「相手が不機嫌なのは、私のせいではなく、体調が悪いからかもしれない」「今日は疲れているから、明日改めて話し合おう」といった冷静な判断ができるようになっています。

また、もう若作りをする必要もなければ、無理に相手に合わせる必要もない。ありのままの自分を受け入れてもらえる関係こそが、本当に価値があるものだと理解しています。この年齢だからこそ、表面的な関係ではなく、心から通じ合える関係を求められるんです。

小さな一歩から始める自己表現

顔色を伺う癖を直すには、いきなり大きく変わろうとしないことが大切です。小さな一歩から始めましょう。

まず、日常の些細な選択で自分の好みを伝える練習をします。「今日のお茶はこっちの方がいいな」「この花の色が好きだな」といった、誰も傷つけない範囲での自己主張から始めるんです。

デートの行き先を決めるときも、「あなたに任せるわ」と言いたくなるところを、「私はこういうところも好きだけれど、あなたはどう思う?」というように、自分の意見も添えて提案してみましょう。

相手の反応が気になるでしょう。でも、きっと驚くはずです。多くの場合、相手は「あなたの好みを知れて嬉しい」と感じてくれます。なぜなら、本当のあなたを知りたいと思っているからこそ、一緒にいたいと思っているのですから。

違和感を感じたら素直に伝える

相手の言動に違和感を覚えたとき、それをそのまま飲み込んでしまうのはやめましょう。我慢して溜め込むと、いつか爆発してしまいます。

「ちょっと気になることがあるんだけど」と切り出すことは、決して相手を責めることではありません。むしろ、二人の関係をより良いものにしたいという愛情の表れなんです。

70歳の男性は、再婚したパートナーが料理を作ってくれるたびに「前の妻はこうだった」と比較されることに悩んでいました。でも、それを言い出せずにいたんです。ある日、勇気を出して「君の料理はとても美味しい。でも、前の妻と比べられると少し悲しくなってしまうんだ」と伝えたところ、パートナーは驚いて謝ってくれたそうです。それ以来、お二人の関係はより親密になったと話してくれました。

相手の気持ちも尊重しながら自分らしくいる

ここで大切なのは、顔色を伺うことをやめることと、相手の気持ちを思いやることは別だということです。自分勝手になるのではなく、お互いを尊重し合う関係を目指すんです。

自分の意見を伝えつつ、相手の意見にも耳を傾ける。自分の都合を主張しつつ、相手の都合も考慮する。このバランスが、成熟した大人の関係なんですね。

例えば、旅行の計画を立てるとき。「私は温泉に行きたいけれど、あなたは山登りが好きだったわね。両方楽しめるような場所を探してみましょうか」というように、お互いの希望を尊重しながら折り合いをつけていく。これが理想的なコミュニケーションです。

子供や周囲の目を気にしすぎない

シニアの恋愛で大きな壁になるのが、子供や孫、そして周囲の目です。でも、あなたの人生はあなたのものです。もちろん、家族を大切にする気持ちは尊いものですが、自分の幸せを犠牲にする必要はありません。

子供たちも、最初は戸惑うかもしれません。でも、親が幸せそうにしている姿を見れば、きっと祝福してくれるはずです。もし反対されたとしても、それはあなたを心配しているからこそ。時間をかけて、新しいパートナーのことを知ってもらえば、理解してもらえることが多いんです。

また、近所の目や友人の反応を気にする方もいらっしゃいます。「この年で恋愛だなんて恥ずかしい」と思う必要はありません。人を愛し、愛されることに年齢制限はないんです。むしろ、あなたが幸せそうにしている姿が、周りの人たちにも勇気を与えるかもしれません。

健全な距離感を保つ大切さ

相手の顔色を伺わないということは、べったりと一緒にいる必要もないということです。適度な距離感を保つことも、長く良い関係を続ける秘訣なんです。

この年齢になると、それぞれに大切にしている習慣や趣味があります。それを無理に変える必要はありません。朝の散歩が日課なら、それは一人で続ければいい。読書が好きなら、静かな時間を持てばいい。

毎日会わなくても、毎日連絡を取り合わなくても、お互いを信頼していれば大丈夫。むしろ、適度な距離があるからこそ、会ったときの喜びも大きくなるんです。

自分の価値を見つめ直す

長年、誰かのために生きてきたという方も多いでしょう。夫のため、子供のため、孫のため。それは素晴らしいことです。でも、今度は自分のために生きる時間を持ってもいいんです。

あなたには、これまで培ってきた経験、知識、そして優しさがあります。それは誰にも真似できない、あなただけの価値です。その価値を認めてくれる人こそが、本当にあなたにふさわしいパートナーなんです。

相手に合わせすぎて疲れてしまうなら、それは本当に合う相手ではないのかもしれません。自然体のあなたを受け入れ、認めてくれる人との関係こそが、この年齢での幸せな恋愛なんです。

過去の自分を許し、新しい一歩を踏み出す

これまで相手の顔色を伺ってきた自分を責める必要はありません。それは、あなたが優しく、思いやり深い人だという証拠です。ただ、これからは少しだけ、自分自身にもその優しさを向けてあげてください。

新しい恋愛は、新しい自分になるチャンスでもあります。過去のパターンに縛られず、本当に自分らしい関係を築いていく。それは決して簡単なことではありません。でも、人生の後半だからこそ、本当に心地よい関係を手に入れる価値があるんです。

一緒にいて安心できる関係

最終的に目指すべきは、一緒にいて安心できる関係です。相手の顔色を伺う必要がなく、自然体でいられる。そんな関係こそが、本当の意味での幸せな恋愛なんです。

そのためには、まず自分が自分を大切にすること。自分の気持ちに正直になること。そして、相手にも同じように自分らしくいてほしいと願うこと。お互いがありのままでいられる関係が、最も心地よく、長続きするんです。