シニアからのはるめくせかい

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登山をするシニア女性が持つ、恋愛における魅力

六十歳を過ぎて、もう恋愛なんて関係ないと思っていませんか。いえいえ、そんなことはありません。むしろ、人生経験を積み重ねた今だからこそ、深く豊かな出会いと関係を築けるのです。

先日、登山サークルで知り合った七十代の女性が、嬉しそうに話してくださいました。「六十五歳で夫と死別してから、もう人生は一人で歩いていくんだと思っていたの。でも、山登りを始めて三年目、同じ山仲間の男性と再婚したのよ」と。彼女の輝く笑顔を見て、私は改めて気づかされました。人生に「遅すぎる」ということはないのだと。

今日は、登山という趣味を通じて、人生の後半でも素敵な出会いを見つけ、充実した関係を築いている方々のお話をさせていただきます。もしかしたら、あなたの人生にも新しい風が吹くきっかけになるかもしれません。

なぜ登山がシニア世代に人気なのか

定年退職後、子育てが一段落した後、あるいはパートナーとの死別や離婚を経験した後。ふと立ち止まったとき、「これからの人生、何をして過ごそうか」と考える方は多いのではないでしょうか。

そんなとき、登山という選択肢があります。最近は、シニア世代の登山人口がとても増えているんです。その理由は、いくつかあります。

まず、健康維持に最適だということ。激しすぎる運動ではなく、自分のペースで歩ける。でも、しっかりと全身を使う有酸素運動になる。膝や腰への負担も、平地を歩くのとさほど変わらない低山から始めれば、無理なく続けられます。

次に、仲間ができるということ。登山サークルやグループに参加すれば、同じ趣味を持つ人たちと自然と交流が生まれます。山小屋での一夜、休憩中の何気ない会話。こういった時間が、新しい友人、そして時には人生のパートナーとの出会いにつながっていくんです。

そして、何より達成感があること。山頂に立ったときの爽快感、美しい景色を眺めたときの感動。これは、何歳になっても変わらない喜びです。「まだやれるんだ」「自分にもできるんだ」という自信が、日常生活にも活力を与えてくれます。

登山をする女性が持つ、恋愛における魅力

さて、登山を趣味とする女性には、独特の魅力があります。これは、若い世代だけでなく、シニア世代の女性にも当てはまることです。いえ、むしろ人生経験を積んだシニア女性だからこそ、その魅力がより際立つのかもしれません。

自立した心を持っているということです。

山を登るには、自分の足で一歩一歩進んでいくしかありません。誰かに頼ることはできません。この経験が、日常生活でも「自分のことは自分で」という自立心を育てます。

恋愛においても、これは大きな魅力になります。特に、シニア世代の恋愛では、「依存」ではなく「共存」が理想的な関係です。お互いに自立していて、でも一緒にいることで人生がより豊かになる。そんな関係を築けるのが、登山をする女性の強みです。

ある六十代後半の女性の話を聞きました。彼女は、五年前に熟年離婚を経験しました。三十年以上連れ添った夫との別れは、想像以上に辛かったそうです。「このまま一人で老いていくのかと思うと、不安で仕方なかった」と。

そんな彼女が始めたのが登山でした。最初は近所の低山から。次第に足を延ばして、少し高い山にも挑戦するようになりました。そして、登山サークルに入会。そこで出会った同年代の男性と、今は良いお付き合いをしているそうです。

彼女が言うには、「山を通じて、自分で立っていられる強さを取り戻したの。だから、彼に依存することなく、対等な関係でいられる。これって、若い頃の恋愛とは全然違う心地よさなのよ」とのこと。

忍耐強く、困難に立ち向かえるということです。

山登りは、決して楽なものではありません。急な坂道、悪天候、疲労。様々な困難に直面します。でも、それを乗り越えて山頂にたどり着く。この経験が、人生の困難にも粘り強く対処する力を養います。

恋愛も同じです。特に、人生の後半での恋愛には、若い頃とは違う課題があります。子どもたちの反対、周囲の目、健康の問題、経済的なこと。でも、登山で培った忍耐力があれば、感情的にならず、一つ一つ冷静に向き合えます。

七十代前半の女性から聞いた話です。彼女は六十八歳のとき、登山仲間だった男性から交際を申し込まれました。嬉しい反面、成人した娘たちがどう思うか、不安だったそうです。

案の定、娘の一人は反対しました。「お母さん、この歳で恋愛なんて」と。彼女は悲しかったし、腹立たしくもありました。でも、山で学んだことを思い出したそうです。「急いで登ろうとすると転ぶ。一歩一歩、着実に進めばいい」と。

彼女は娘と何度も話し合いました。自分の気持ちを丁寧に伝え、娘の不安にも耳を傾けました。そして一年かけて、娘の理解を得ることができました。今では、娘も二人の関係を祝福してくれているそうです。「山で学んだ忍耐強さがなかったら、諦めていたかもしれない」と彼女は言います。

現実的な判断力を持っているということです。

山では、天候の変化、体力の限界、装備の確認など、常に現実的な判断が求められます。「もう少し頑張れば」という気持ちだけでは、遭難の危険があります。「今日はここまで」「引き返そう」という冷静な判断が必要です。

この能力は、恋愛においても非常に大切です。特にシニア世代の恋愛では、感情だけでなく、現実的な側面も考える必要があります。住居のこと、財産のこと、介護が必要になったときのこと。こういった問題を、感情的にならずに話し合える。これは、登山をする女性の大きな強みです。

ある六十代半ばのご夫婦の話です。お二人は、それぞれ配偶者と死別した後、登山サークルで出会いました。意気投合し、お付き合いを始めました。そして、結婚の話が出たとき、二人は真剣に話し合ったそうです。

「お互いの財産は、それぞれの子どもたちに残そう」「もし、どちらかが介護が必要になったら、まずは専門家の力を借りよう。相手に過度な負担をかけないように」といった、現実的な約束を交わしました。

これは、決してロマンチックではないかもしれません。でも、だからこそ長く続く関係が築けるのです。女性は「山での経験が活きている。感情と現実のバランスを取ることの大切さを、山が教えてくれた」と言います。

気さくで社交的だということです。

山では、見知らぬ人とも自然と会話が生まれます。「おはようございます」「頑張ってください」「お疲れ様です」。こういった何気ない挨拶から、話が弾むこともあります。また、山小屋での宿泊や、グループ登山では、初対面の人とも長時間一緒に過ごします。

こうした経験が、自然と社交性を育てます。そして、この気さくさは、恋愛においても魅力的です。特に、お互いの友人や家族との関係を円滑にする上で、とても役立ちます。

七十代の女性の話です。彼女が交際している男性には、月に一度、仲間たちと麻雀をする習慣がありました。彼女は最初、「自分は麻雀ができないし、男性ばかりの集まりだから」と遠慮していました。

でも、彼が「一度顔を出してみない?」と誘ってくれて、お茶菓子を持って訪ねてみたそうです。山での経験があるから、初対面の人とも気さくに話せる。そして、彼の仲間たちとも、すぐに打ち解けられたとのこと。

「山でいろんな人と話してきたから、人見知りがなくなったのかもしれないわね」と彼女は笑います。彼の仲間たちも、彼女のことを「気さくで素敵な人」と温かく受け入れてくれているそうです。

自然体で飾らないということです。

山では、厚化粧もおしゃれな服装もできません。汗をかき、泥だらけになることもあります。でも、それでいいんです。そのままの自分で、自然の中に身を置く。この経験が、「飾らなくても、自分には価値がある」という自信を与えてくれます。

シニア世代の女性にとって、これは特に大切なことかもしれません。若い頃のような美しさはないかもしれない。でも、年齢を重ねた今だからこその、内面の美しさ、自然な魅力があります。それを自信を持って表現できる。これが、登山をする女性の魅力です。

ある六十代前半の女性は、長年、見た目を気にして生きてきたと言います。若く見られたい、綺麗でいたい。その思いが強すぎて、いつも何かに追われているような気持ちだったとか。

でも、登山を始めて変わりました。「山に行くときは、すっぴんに近い薄化粧。でも、それで十分なんだって気づいた。むしろ、汗をかいて頑張っている自分の方が、よっぽど輝いているって思えるようになった」と。

彼女は今、登山仲間の男性と良い関係を築いています。彼が言うには、「彼女の自然体な姿が好き。無理に若作りしたり、背伸びしたりしない。そのままの彼女が、一番魅力的だと思う」とのこと。

ここで少し脱線しますが、面白い話を聞いたことがあります。

ある登山サークルでは、「山ガール」ならぬ「山婦人」という呼び方が定着しているそうです。最初は誰かが冗談で言い始めたそうですが、今では皆がこの呼び方を気に入っているとか。「婦人」という響きに、妙な誇りと愛着を感じるんだそうです。

そして、この「山婦人」たちの間では、「山婚」という言葉まであるそうです。山を通じて出会い、結婚すること。実際、そのサークルからは、すでに三組の「山婚カップル」が誕生しているとか。皆さん、六十代から七十代のご夫婦だそうです。なんだか微笑ましいですよね。

実際の体験談から見る、登山がもたらす素敵な出会い

ここからは、実際に登山を通じて素敵な出会いを経験した方々のお話を紹介させていただきます。

共通の趣味が深い絆を生んだケース

六十九歳の女性と七十二歳の男性のご夫婦です。お二人は、三年前に地域の登山イベントで出会いました。女性は夫と死別して五年、男性は熟年離婚をして七年が経っていました。

最初は、たまたま同じグループになっただけの関係。でも、登山を重ねるうちに、お互いの人となりが見えてきたそうです。女性が足を滑らせそうになったとき、男性がさっと手を差し伸べてくれた。男性が体調を崩したとき、女性が薬を分けてくれて、優しく声をかけてくれた。

「しんどい状況を一緒に乗り越えるって、人間性が見えるのよね」と女性は言います。「普通のデートじゃ、お互い良いところしか見せないでしょ。でも山では、疲れて弱っている姿も、困っている姿も見える。その中で、相手がどう振る舞うかで、本当の人柄が分かるの」

お二人は一年のお付き合いの後、入籍されました。女性の言葉が印象的でした。「この歳になって、また誰かと人生を歩めるなんて思わなかった。山が、私たちを結びつけてくれたのね」

自立心が心地よい距離感を生むケース

六十五歳の女性と六十八歳の男性のカップルです。お二人は、まだ結婚はしていませんが、週に一度は一緒に過ごす良い関係を築いています。

男性は、まだ働いています。仕事が忙しく、なかなか時間が取れないこともあります。でも、女性は全く気にしていません。「彼が忙しいときは、私は山に行くから」と笑顔で言います。

実際、女性は月に三、四回は山に登ります。一人で行くこともあれば、友人と行くことも。「自分の趣味があるから、彼に『寂しい』とか『会いたい』とか、過度に要求することがないの。むしろ、久しぶりに会えたときの嬉しさが倍増するわ」

男性も、この関係に満足しているそうです。「彼女は自立していて、依存してこない。でも、会えば温かく迎えてくれる。この距離感が、とても居心地がいいんです」

若い頃の恋愛は、「いつも一緒にいたい」という気持ちが強かったかもしれません。でも、人生経験を積んだ今だからこそ、お互いの時間を尊重し合える。そんな大人の関係が、心地よいのかもしれませんね。

行動力と知識が尊敬を生むケース

六十三歳の女性と六十六歳の男性のカップルです。二人は登山サークルで知り合いました。

男性が女性に惹かれたきっかけは、彼女の豊富な知識と行動力でした。グループ登山のとき、天候が急変しました。男性を含む多くのメンバーが「どうしよう」と戸惑う中、彼女は冷静に地図とコンパスを確認し、「このルートなら安全に下山できます」と提案したそうです。

そして、不安がる仲間たちに、優しく声をかけながら先頭を歩いてくれた。その姿を見て、男性は「すごい人だな」と思ったそうです。

「可愛らしいとか、若々しいとか、そういうのも素敵だけど、本当に心惹かれるのは、いざというときに頼りになる人なんだと気づいた」と男性は言います。

女性も、男性の誠実な人柄に惹かれ、今では結婚を前提にお付き合いしているそうです。「お互いに尊敬し合える関係って、この歳になって初めて経験したかも」と女性は嬉しそうに話してくれました。

登山を通じた出会いの場

では、実際にどこで登山を通じた出会いがあるのでしょうか。

地域の登山サークルやクラブです。市町村の公民館や体育館などで募集していることが多いです。シニア向けのサークルも増えていますので、同年代の仲間と出会えます。

登山教室やガイド付きツアーも良いでしょう。初心者でも安心して参加でき、同じレベルの人たちと知り合えます。

山小屋での宿泊も、出会いの場になります。見知らぬ人と同じ空間で過ごすうちに、自然と会話が生まれます。

そして、SNSや登山アプリのコミュニティも、最近は活用されています。「シニア登山」「ゆっくり登山」といったグループがあり、オンラインで知り合った人たちと実際に山に登ることもできます。

大切なのは、「出会いを求めて」というより、「登山を楽しむ中で自然と出会いがある」という気持ちでいることです。無理に相手を探そうとすると、かえって不自然になってしまいます。まずは山を楽しむこと。その中で、気の合う人と出会えたら素敵ですね。

年齢を重ねたからこその、恋愛の楽しみ方

シニア世代の恋愛には、若い頃とは違う良さがあります。

まず、焦らないこと。若い頃は「早く結婚しなきゃ」という焦りがありましたよね。でも今は、そんな焦りはありません。ゆっくりと、お互いを知り、理解し合う時間を持てます。

次に、現実を見据えられること。理想ばかりを追い求めるのではなく、相手の長所も短所も受け入れられる。そして、自分のことも正直に伝えられる。そんな関係が築けます。

そして、人生経験があること。様々な経験を積んできたからこそ、相手の気持ちが分かる。辛いことも、嬉しいことも、共感し合える。深い会話ができるのです。

登山は、そんなシニア世代の恋愛にぴったりの趣味です。一緒に山を登り、景色を楽しみ、困難を乗り越える。その中で、自然と絆が深まっていく。そして、山を下りた後も、次の山への計画を立てたり、思い出を語り合ったり。共通の話題が尽きることがありません。