人生の後半戦に差し掛かって、もう一度心からときめく恋をしてみたい。そんな思いを抱いていらっしゃる方に、今日は少し特別なお話をさせていただきたいと思います。日本人男性が海外でモテるという話、最近よく耳にされませんか。「この歳で海外なんて」と思われるかもしれませんね。でも、実は六十代、七十代の方々が、海外で素敵な出会いを経験されているんです。
私がこの文章を書こうと思ったきっかけは、実際にシニア世代で海外旅行に行き、現地で心温まる交流や、中には本当の恋愛に発展した方々のお話を伺う機会があったからなんです。皆さん、最初は「旅行を楽しむだけのつもりだった」とおっしゃっていました。でも、思いがけない出会いが、人生に新しい色を添えてくれたそうです。
まず、なぜ日本人男性が海外でモテるのか、一緒に考えてみましょう。理由はいくつかあります。一つ目は「誠実さ」です。日本人は約束を守り、相手を大切にする文化で育っています。特にシニア世代の方は、この美徳を強く持っていらっしゃいますよね。若い頃から培ってきた礼儀正しさ、相手への気遣い、責任感......これらが海外の女性から高く評価されるんです。
二つ目は「経済的な安定」です。長年働いてこられたシニア世代の方々は、年金や貯蓄があり、生活が安定しています。発展途上国の女性にとって、これは大きな安心材料になります。ただし、これは決してお金目当てという意味ではありません。むしろ、「一緒にいて安心できる」「将来を考えられる」という心の安定を意味しているんです。
三つ目は「日本文化への憧れ」です。アニメや日本食、伝統文化......世界中で日本への関心が高まっています。日本人というだけで、「この人から日本の文化を学びたい」「日本について話を聞きたい」と興味を持ってもらえることが多いんです。
では、具体的にどの国でシニア世代の日本人男性がモテやすいのか、お話ししていきますね。
まずフィリピンです。この国は本当に温かい人々が多いんです。ある六十代後半の男性の体験談をお話しします。彼は退職後、初めての海外旅行としてセブ島を選びました。長年勤めた会社を定年退職し、「自分へのご褒美に」と思い立ったそうです。
ホテルのロビーで地図を広げて困っていると、五十代くらいの現地女性が「どこに行きたいの? 案内してあげるわ」と声をかけてくれました。彼女は英語教師で、休暇中だったそうです。「日本人の方って、いつも丁寧で優しいのよね。前に日本人の生徒を教えたことがあって、素敵な国民性だと思っていたの」と笑顔で話してくれました。
その日、彼女は一日中、観光案内をしてくれました。寺院を回り、地元のレストランで食事をし、夕暮れのビーチを散歩しました。彼は「日本では、もう何年も女性とこんな風に過ごしたことがなかった。妻とは十五年前に死別して、それからずっと一人だったんです」と後で振り返っています。
別れ際、彼女は「明日も会える? もっとお話ししたいの」と言ってくれました。滞在中の一週間、二人は毎日会いました。彼は彼女に日本の文化を教え、彼女は彼にフィリピンの歴史を教えてくれました。帰国の日、彼女は涙を流しながら「また来てね。待っているから」と言いました。
今では、彼は年に二回フィリピンを訪れているそうです。「再婚するつもりはないけれど、彼女と会う時間が人生の楽しみになった。この歳でこんな気持ちになれるなんて、思ってもみなかった」と目を細めます。
タイも日本人シニアに優しい国です。バンコクやチェンマイには、日本人向けのツアーやコミュニティがあります。ある七十代前半の男性は、お寺巡りのツアーに参加しました。ガイドを務めていたのは、五十代後半のタイ人女性でした。
彼女は流暢な日本語を話し、日本の文化にも詳しい方でした。ツアーの途中、彼が「この寺院は日本の京都に似ているね」とつぶやくと、彼女は「私も京都に行ったことがあります。素晴らしい街ですよね」と答えました。二人は仏教の話、日本とタイの文化の違い、お互いの人生について話し込みました。
ツアーの最終日、彼女は個人的に「もしよければ、私の好きな場所に案内させてください」と提案してくれました。彼女が連れて行ってくれたのは、地元の人しか知らない静かなお寺でした。夕日が沈む中、二人は並んで座り、静かな時間を過ごしました。
「あの時、彼女が私の手をそっと握ってくれたんです」と彼は照れくさそうに語ります。「七十を過ぎて、こんな風に誰かと心が通じ合えるなんて。言葉では言い表せない幸せでした」。今では、彼は毎年タイを訪れ、彼女と一緒にお寺巡りを続けているそうです。
ここで、少し面白いエピソードを挟みますね。ある六十代の男性が、ベトナム旅行中に経験した話です。彼は現地のカフェでコーヒーを飲んでいました。すると、若い女性店員が「日本の方ですか?」と日本語で話しかけてきました。彼女は日本のアニメが大好きで、独学で日本語を勉強していたそうです。
彼は「どんなアニメが好きなの?」と聞きました。彼女は目を輝かせて「ドラゴンボール! ワンピース!」と答えました。実は、彼には孫がいて、孫と一緒にこれらのアニメを見ていたんです。「それなら話が合うぞ!」と、二人は一時間以上アニメの話で盛り上がりました。
店の営業が終わると、彼女は「お祖父さん、良かったら明日も来てください。もっとお話ししたいです」と言いました。彼は「お祖父さん呼ばわりか」と笑いながらも、嬉しかったそうです。滞在中、毎日そのカフェに通い、彼女と日本語とベトナム語を教え合う時間を過ごしました。恋愛とは違いますが、「世代を超えた心の交流があった」と彼は語っています。
インドネシアのバリ島も、シニア世代に人気の場所です。ある六十代前半の男性は、奥様を亡くして三年後、思い切って一人旅に出ました。バリ島のリゾートホテルに滞在していた時、スパのセラピストとして働く五十代の女性と出会いました。
マッサージを受けながら、彼女は優しく「日本からですか? 一人旅ですか?」と話しかけてくれました。彼は「妻が亡くなって、気分転換に来たんです」と正直に話しました。彼女は「私も夫を亡くしました。寂しさ、よく分かります」と答えました。
施術後、彼女は「もしよければ、地元のお祭りに一緒に行きませんか? 一人だと寂しいでしょう」と誘ってくれました。お祭りでは、彼女が伝統的なダンスや料理を紹介してくれました。「彼女と過ごす時間は、とても自然で心地よかった。亡くなった妻に申し訳ないという気持ちもあったけれど、彼女が『亡くなったパートナーを大切に思いながら、新しい幸せを見つけてもいいんですよ』と言ってくれて、救われた」と彼は語ります。
今では、彼は半年に一度バリ島を訪れ、彼女と過ごす時間を大切にしているそうです。結婚という形ではなく、お互いの国で生活しながら、会える時に会う関係を続けています。「この歳になって、こんな自由な恋愛の形があるなんて知らなかった」と彼は笑います。
中国も、日本人シニアとの交流が盛んな国です。特に、日本語を勉強している中高年の女性が多いんです。ある七十代の男性は、上海の日本語教室でボランティア講師をする機会がありました。生徒の中に、六十代の中国人女性がいました。
彼女は「日本の文学が好きで、原文で読みたくて勉強しています」と話しました。彼は「それは素晴らしい。私も若い頃、中国の古典を読むのが好きだったんですよ」と答えました。授業後、二人はお茶を飲みながら、文学や人生について語り合いました。
彼女は「日本人男性は、話をちゃんと聞いてくれますね。中国の男性は、自分の話ばかりする人が多いんです」と笑いました。彼は「それは日本でも同じかもしれませんね。でも、年齢を重ねると、聞くことの大切さが分かってくるんです」と答えました。
一ヶ月の滞在中、二人は週に一度会う約束をしました。歴史博物館に行ったり、伝統的な中国茶を楽しんだり、お互いの人生について話したり......「彼女と過ごす時間は、まるで大学時代に戻ったような新鮮さがあった」と彼は語ります。今では、メールで文学作品の感想を交換し合っているそうです。
南米のブラジルは、少し遠いですが、情熱的な出会いがある国です。ある六十代後半の男性は、サンパウロに駐在していた息子を訪ねました。息子に連れられて行ったダンスパーティーで、五十代後半のブラジル人女性と出会いました。
「日本人の方? ダンス踊れますか?」と彼女が声をかけてきました。彼は「いや、踊れないんです」と答えると、彼女は「大丈夫、教えてあげます!」と手を引いてくれました。最初は戸惑いながらも、彼女のリードで体を動かすうちに、楽しくなってきました。
「六十年以上生きてきて、初めてダンスをした。それも異国の地で、情熱的な女性と。まるで夢のようだった」と彼は振り返ります。その夜、彼女は「あなたと一緒にいると、心が温かくなります」と言ってくれました。滞在中、何度か会い、彼女は彼にブラジルの文化を教えてくれました。
海外でモテるためのコツも、少しお話ししておきますね。まず、清潔感は絶対に大切です。髪を整え、髭を剃り、清潔な服を着る......これは日本でも海外でも同じです。シニア世代の方々は、これが自然にできている方が多いので、それだけで好印象を与えられます。
笑顔も大切です。言葉が通じなくても、笑顔は万国共通です。現地の人に「こんにちは」と現地の言葉で挨拶してみてください。それだけで、相手の心は開きます。タイ語で「サワディーカップ」、フィリピン語で「マガンダン ウマガ」......旅行前に簡単な挨拶を覚えておくと良いですよ。
文化への敬意も忘れずに。お寺を訪れる時は靴を脱ぐ、現地の食べ物を喜んで食べる、伝統行事に興味を示す......こういった姿勢が、現地の人々に好感を持たれます。シニア世代の方は、若い人よりも礼儀正しく、文化を尊重する姿勢がありますから、これも大きな強みです。
言葉の壁を心配される方も多いでしょう。でも、今はスマートフォンの翻訳アプリがあります。Google翻訳を使えば、簡単な会話はできます。それに、言葉が完璧じゃなくても、伝えようとする気持ちが大切なんです。片言の英語や、ジェスチャーを交えた会話......それが逆に相手との距離を縮めることもあります。
ただし、注意点もあります。特に経済格差のある国では、「お金目当て」の人もいないわけではありません。最初から高価なプレゼントをしたり、お金の話をしたりするのは避けましょう。まずは友達として関係を築き、相手の人柄をよく見極めることが大切です。
安全面も忘れずに。人通りの多い場所で会う、夜遅くまで一人で出歩かない、貴重品の管理に気をつける......これらは基本ですが、とても重要です。また、持病のある方は、薬を忘れずに持参し、海外旅行保険にも必ず加入してください。
海外での出会いは、恋愛だけではありません。友情、文化交流、人生の学び......様々な形があります。ある七十代の男性は「恋愛というより、人生のパートナーとして心が通じ合える人と出会えた」と語っています。年齢を重ねたからこその、深い繋がりがあるんです。
シニア世代の海外での出会いには、若い人とは違う魅力があります。お互いの人生経験を尊重し合い、残りの人生をどう豊かに過ごすかを一緒に考えられる......そんな成熟した関係が築けるんです。