高齢者のふくらはぎマッサージ、実は危険?意外なリスクとは
「気持ちよさそうだし、血行が良くなるから大丈夫でしょ?」
そんなふうに思って、家族や介護士が高齢者のふくらはぎをマッサージしているかもしれません。でも実は、そのマッサージ、健康を害する可能性があるのです。
なぜ、ふくらはぎのマッサージが高齢者にとって危険なのでしょうか?今回は、その理由と安全なケア方法についてお伝えします。
1. ふくらはぎは「血栓リスク」のあるデリケートな部位
ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、血液を心臓へ送り返す大切な役割を果たしています。しかし、高齢者の中には 血栓(血のかたまり)ができやすい 人も多く、強いマッサージが 血栓を剥がし、血流に乗って肺に到達してしまう 可能性があります。これが「肺塞栓症」という危険な状態を引き起こし、最悪の場合、命に関わることも。
実際に、70代の女性がむくみを解消しようとマッサージを受けたところ、翌日には 足が痛くて歩けなくなり、病院で血栓のリスクを指摘された というケースもあります。
2. 静脈瘤の悪化にも要注意
「ふくらはぎがボコボコしている」「青紫色の血管が浮き出ている」という方はいませんか?
それは 静脈瘤 という状態で、血液が正常に流れずに溜まってしまっているサインです。高齢者の多くが持っているこの症状ですが、強いマッサージをすると 血管の圧力が上がり、さらに悪化する ことがあります。
実際に、ある高齢者がふくらはぎのマッサージを受けた後、 皮膚の変色や痛みがひどくなり、医師からマッサージを控えるよう指導された という事例も報告されています。
3. 筋肉や関節の負担も大きい
高齢になると 筋肉や関節が弱くなる ため、強い刺激は逆効果になることもあります。
例えば、筋肉に小さな傷ができることで炎症を起こしたり、関節に負担をかけて痛みを悪化させたりするケースもあります。特に 骨粗しょう症の方は、マッサージによる圧力で骨折のリスクも あるため要注意です。
では、ふくらはぎのケアはどうすればいい?
「マッサージがダメなら、どうやってケアしたらいいの?」
安心してください!安全にふくらはぎの健康を保つ方法があります。
1. 軽いストレッチを取り入れる
足首をぐるぐる回したり、かかとを上げ下げする動きをゆっくり行うことで、血流を促進できます。
2. 温めて血流を改善する
温かいタオルを巻いたり、ぬるめのお湯で足湯をするのも効果的。血流を促しながら、リラックス効果も期待できます。
3. 優しくさする程度にとどめる
どうしても触れたい場合は、 強く揉むのではなく、軽くさするだけ にしましょう。血流を穏やかに促す程度なら問題ありません。
まとめ:高齢者のふくらはぎは「慎重なケア」が大切
高齢者のふくらはぎマッサージは、 血栓、静脈瘤の悪化、筋肉・関節のダメージといったリスク があるため、慎重に行う必要があります。
「何となく気持ちよさそうだから」と安易にマッサージするのではなく、その人の 健康状態を考えた適切なケア を心がけましょう。
大切なのは 「無理にほぐす」よりも「優しくサポートする」 こと。
毎日のちょっとした工夫で、元気に過ごせる時間を増やしていきましょう!