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シニアカップルのお金の話し方と賢い分担ルール完全ガイド

人生の後半を共に歩むパートナーとのお金の話、なかなか切り出しにくいものですよね。長年連れ添った夫婦でも、あるいは人生の後半で新しく出会ったパートナーとでも、お金の話題は少しデリケートに感じるものです。

でも実は、お金の話をきちんとできるかどうかが、これからの人生を心穏やかに過ごせるかどうかの分かれ道になるんです。今日は、シニア世代のカップルがお金とどう向き合い、どんなルールを作っているのか、具体的な体験談も交えながらお話ししていきます。

読み終わる頃には、「うちも話し合ってみようかな」という前向きな気持ちになっていただけるはずです。年齢を重ねたからこそできる、成熟した関係性の築き方を一緒に考えていきましょう。

シニア世代だからこそ大切なお金の話

若い頃は、お金のことなんて何とかなると思っていませんでしたか?でも年齢を重ねた今だからこそ、お金の話をきちんとすることの大切さが身に染みてわかります。

年金生活に入った方、まだ働いている方、趣味や旅行を楽しみたい方、健康に不安がある方。シニア世代と一言で言っても、状況は本当に人それぞれです。だからこそ、パートナーとお金の話をすることが、これまで以上に重要になってくるのです。

ある70代の女性の話が印象的でした。夫と50年近く連れ添っていましたが、実はお金の話をきちんとしたことがなかったそうです。夫が家計を管理し、彼女は必要な分だけもらう。そんな関係が続いていました。

でも夫が入院したとき、初めて家計の全体像を知る必要に迫られました。貯金がどれくらいあるのか、年金はいくら入るのか、保険はどうなっているのか。何もわからない自分に愕然としたそうです。

幸い夫は回復しましたが、その経験をきっかけに、二人でお金のことを話し合うようになりました。「今までこういう話をしてこなかったことを後悔した。でも、遅すぎるということはないのね」と、彼女は笑顔で話してくれました。

お金の話は愛情の話でもある

お金の話をすることは、決して冷たいことでも、ロマンチックでないことでもありません。むしろ、お互いを大切に思うからこそ、必要な話なのです。

「これからの人生を二人で安心して歩むために、お金のことも共有しておきたい」という気持ちは、とても温かく、思いやりに満ちたものです。

特に人生の後半で新しいパートナーと出会った方にとって、お金の話は避けて通れません。それぞれに築いてきた生活があり、資産があり、家族がいます。だからこそ、最初から誠実に話し合うことが、信頼関係の基盤になるのです。

ある60代の男性は、再婚相手と出会って3ヶ月で、お互いの経済状況を正直に話し合ったそうです。「最初は緊張したけれど、彼女も同じように考えていてくれて、本当にほっとした」と言います。

二人は、それぞれの年金額、貯金、子供への援助の状況などを包み隠さず共有しました。そして、「二人で暮らす分は共同で負担し、それぞれの子供への援助は個人の資産から出す」というルールを決めたそうです。

このオープンな話し合いが、その後の信頼関係を深めることにつながりました。お金の話をすることで、むしろ愛情が深まったのです。

シニアカップルのデート代や外食費の分担

シニア世代でも、デートは楽しみの一つですよね。映画を見に行ったり、美味しいものを食べに行ったり、旅行に出かけたり。そんなときの費用分担、皆さんどうしているのでしょうか。

長年連れ添った夫婦の場合、多くは共通の財布から出すことが多いでしょう。でも、それぞれが年金を受け取っている場合、どちらがどれだけ負担するかは意外と曖昧だったりします。

ある夫婦は、定年後に新しいルールを作りました。それまでは夫の収入で暮らし、妻のパート代は貯金していました。でも二人とも年金生活に入ったとき、「これからは対等に」と話し合ったそうです。

結果、二人の年金を一つの口座にまとめ、そこから生活費も楽しみのお金も出すことにしました。「どちらのお金という意識がなくなって、かえって気が楽になった」と夫は話します。

一方、人生の後半で出会ったカップルの場合は、事情が違ってきます。それぞれに生活の基盤があり、子供や孫への支出もあります。

ある65歳の女性と70歳の男性のカップルは、デート代は基本的に割り勘にしているそうです。「お互い年金生活だし、対等でいたいから」というのが理由です。

ただし、誕生日や記念日は相手におごることにしています。「そういう特別な日に、相手のために使うお金は嬉しいものですよ」と、女性は目を細めます。

また別のカップルは、「食事は男性が、カフェや喫茶代は女性が」という暗黙のルールができているそうです。きっちり決めたわけではないけれど、自然とそうなったといいます。

大切なのは、どちらかが無理をしていないか、不公平感を感じていないかです。年金額は人それぞれですから、収入に応じた分担を考えることも一つの方法です。

日常の買い物やちょっとした外食の費用分担

デートだけでなく、日常の買い物や外食の費用分担も、シニアカップルにとっては大切な問題です。

同居している場合、食費や日用品の購入はどちらが負担するのか。一緒に買い物に行ったとき、レジでどちらが払うのか。些細なことのようですが、毎日のことだからこそ、ストレスになることもあります。

ある70代の夫婦は、スーパーでの買い物は妻が、外食は夫が払うというルールにしています。妻は「自分が選んで買い物をするから、その分は私が払う。でも外で食べるときは夫に甘えちゃう」と笑います。夫も「妻が毎日の食材を選んでくれるおかげで美味しいご飯が食べられる。たまの外食くらい、喜んで払いますよ」と言います。

別の夫婦は、月初めに二人で話し合って、その月の食費予算を決めるそうです。そして共同の財布を作り、そこから日々の買い物代を出します。月末に余ったら、二人でちょっと良いレストランに行く楽しみにしているとか。

これは実は、家計簿をつけるのが苦手だった夫婦が編み出した知恵だそうです。「細かく記録するのは大変だけど、ざっくりとした予算管理ならできるから」と、妻は話します。

ここで面白いエピソードを一つ。ある80代の男性は、妻と買い物に行くとき、必ず「今日は僕が持つよ」と財布を出すそうです。でも実は、その財布の中身は、妻が毎週渡してくれるお小遣いなのだとか。妻は「夫のプライドを守りたいから」と、そっと渡しているそうです。夫も薄々気づいているけれど、二人の優しい茶番を楽しんでいるようです。長年連れ添った夫婦ならではの、微笑ましい光景ですね。

将来のための貯金や資産管理

シニア世代にとって、これからの貯金や資産管理は、若い頃とは違う意味を持ちます。

老後の医療費、介護費用、住まいのリフォーム、孫への援助、そして何より、パートナーに先立たれた後の生活費。考えるべきことはたくさんあります。

ある68歳の女性は、夫と一緒に「これからのお金」について真剣に話し合ったそうです。二人とも健康ですが、いつ何が起こるかわかりません。入院や介護が必要になったときのお金、葬儀の費用、残されたほうの生活費。

最初は暗い話になるかと思っていたそうですが、実際に話し合ってみると、かえって安心したといいます。「お互いがどう考えているか知ることができて、むしろ心が軽くなった」と彼女は言います。

二人は、それぞれの預金通帳の場所、保険証書の保管場所、年金の手続きについてなど、具体的な情報を共有しました。そして、もしもの時のために、必要な書類を一つのファイルにまとめて、すぐにわかる場所に置くことにしたそうです。

また別の夫婦は、定年後に改めて家計を見直し、「生活費口座」「楽しみ口座」「緊急用口座」の三つに分けることにしました。

生活費口座には、年金から毎月の生活に必要な額を入れます。楽しみ口座には、旅行や趣味、孫へのプレゼントなど、心を豊かにするためのお金を入れます。そして緊急用口座は、病気や家の修理など、予期せぬ出費に備えるものです。

「三つに分けたことで、お金の使い道が明確になって、不安が減った」と夫は話します。楽しみ口座があることで、罪悪感なく趣味や旅行を楽しめるようになったそうです。

再婚カップルの場合の資産管理

人生の後半で新しいパートナーと出会い、再婚や事実婚を選ぶ方も増えています。そんなとき、資産管理はより複雑になります。

それぞれに築いてきた資産があり、前の配偶者との間の子供がいる場合もあります。相続のことも考えなければなりません。だからこそ、最初から誠実に話し合うことが何より大切です。

ある60代後半の女性と70代前半の男性は、お互いに子供がいる状態で再婚しました。二人は結婚前に、弁護士を交えて財産の扱いについて話し合いました。

「最初は『お金の話なんて』と思ったけれど、かえって後々のトラブルを避けることができた」と女性は言います。二人は、それぞれの財産は基本的に独立したまま、生活費だけを共同で負担することにしました。

そして、万が一のときには、それぞれの財産は自分の子供に相続されるよう、遺言書も作成しました。「愛情と法律は別。きちんと整理することで、むしろ二人の関係も、子供たちとの関係も良好に保てる」と男性は話します。

別のカップルは、事実婚を選びました。それぞれが自分の家を持ち、週に数回一緒に過ごすというスタイルです。「お互いの生活を尊重しながら、一緒の時間も楽しむ。これが私たちには合っている」と二人は笑います。

デート代は交代で負担し、旅行に行くときは折半。それぞれの家で過ごすときは、その家の持ち主が食事代を出すというルールにしているそうです。

子供世代や孫世代への援助のバランス

シニア世代にとって、子供や孫への援助も大きな関心事です。特に再婚カップルの場合、それぞれの子供への援助のバランスが微妙な問題になることもあります。

ある夫婦は、それぞれの子供への援助は、完全に個人の資産から出すと決めています。「私は私の子に、夫は夫の子に。それが一番公平だと思う」と妻は言います。

でも、孫へのお年玉やプレゼントは、二人の共同のお金から出すそうです。「孫は可愛いから、分け隔てなく」というのが二人の考えです。

一方で、「うちの孫」「あっちの孫」という意識を持ちたくないという夫婦もいます。この夫婦は、すべての孫を平等に扱い、お年玉も誕生日プレゼントも同じ金額にしているそうです。

「最初は大変だったけれど、そうすることで、みんなが家族だという実感が湧いてきた」と夫は話します。孫たちも、分け隔てなく可愛がってもらえることで、よくなついているそうです。

ただし、子供の結婚資金や住宅購入の援助など、大きな金額になる場合は、やはり自分の子供だけに出すケースが多いようです。これは当然のことで、パートナーも理解しているといいます。

大切なのは、援助のルールについて、パートナーとオープンに話し合っておくことです。黙ってやってしまうと、後で「知らなかった」「相談してほしかった」とトラブルになりかねません。

日々の小さな気遣いが関係を深める

お金のルールも大切ですが、日々の小さな気遣いが、実は何より大切だったりします。

ある夫婦は、外食のときに「今日は私がごちそうするわ」「いや、僕が払うよ」と、お互いに譲り合うそうです。最終的にはどちらかが払うのですが、その「相手のために払いたい」という気持ちの表現が、二人の絆を深めているといいます。

また別の夫婦は、共同の財布から出すときも、必ず「これ、使っていい?」と相手に確認するそうです。「形式的かもしれないけれど、その一言が相手への敬意を示している気がする」と妻は話します。

あるカップルは、毎月一度、「お金会議」を開くそうです。コーヒーを飲みながら、先月使ったお金、今月の予定、将来の計画などを話し合います。「会議」と言っても堅苦しいものではなく、楽しい会話の延長です。

でもこの時間があることで、お金についての価値観のズレがあれば早めに気づけるし、将来への不安も共有できます。「お金の話をすることが、二人の時間として楽しみになっている」と二人は笑います。

節約も二人でならば楽しい

年金生活になって、若い頃のようにお金を自由に使えなくなったという方も多いでしょう。でも、節約も二人でやれば楽しみになります。

ある夫婦は、外食を月に2回までと決めて、それ以外は家で料理を楽しむようにしたそうです。最初は「我慢している」感じがしたそうですが、徐々に家での食事作りが趣味になりました。

夫がレシピを探し、妻が料理する。あるいは一緒に料理する。そんな時間が、かけがえのないものになったといいます。「外食費は減ったけれど、二人の時間は増えた。結果的には良かった」と妻は話します。

別の夫婦は、旅行の仕方を変えました。若い頃は豪華な旅館に泊まっていましたが、今はビジネスホテルや民宿を利用します。「贅沢な宿も良いけれど、素朴な宿での会話も楽しい。お金をかけなくても、思い出は作れる」と夫は言います。

浮いたお金で、年に一度だけ、本当に行きたかった場所への特別な旅行をするそうです。「普段節約している分、その一度の旅行が本当に特別なものになる」と二人は目を輝かせます。

お金の話ができることは信頼の証

ここまで色々なカップルの例を見てきましたが、共通しているのは「お金の話をオープンにできている」ということです。

若い頃は、お金の話をするのは野暮だと思っていたかもしれません。でも年齢を重ねた今、お金の話ができることは、むしろ信頼関係の証だとわかります。

「あなたとなら、何でも話せる」という安心感。これが、人生の後半を共に歩むパートナーシップの基盤です。

お金の話をすることで、お互いの価値観も見えてきます。何にお金を使いたいのか、何を大切にしているのか。そういうことが、お金の話を通じて理解できるのです。

ある80代の男性は、こう話してくれました。「妻とは60年以上一緒にいるけれど、お金のことをきちんと話し合うようになったのは、ここ10年くらいなんです。もっと早くから話していればよかったと思います。でも、今からでも遅くない。話し合うことで、お互いへの理解が深まりました」

遅すぎるということはありません。今からでも、パートナーとお金の話を始めてみませんか?

お金の話の始め方

「でも、どうやって切り出せばいいの?」と思う方もいるでしょう。長年お金の話をしてこなかった夫婦にとって、今さら話し始めるのは勇気がいります。

まずは、自然な流れで話題にしてみましょう。テレビのニュースで年金の話が出たとき、「ところで、私たちの年金って…」と切り出してみる。友人夫婦の話を聞いたとき、「うちはどうしようか」と提案してみる。

あるいは、「これからのことを考えたいんだけど、一緒に話し合わない?」と正直に言ってみるのもいいでしょう。真摯な態度で話せば、パートナーもきっと応えてくれるはずです。

最初から完璧なルールを作る必要はありません。まずは、お互いの考えを知ることから始めましょう。「あなたは老後のお金、どう考えてる?」「これからどんな風に暮らしたい?」といった質問から入るのもいいですね。

そして、話し合いの雰囲気も大切です。責めるような口調ではなく、「一緒に考えたい」という姿勢で。相手の考えを否定せず、まずは聞くことから始めましょう。

これからの人生を豊かにするために

お金は、人生を豊かにするための道具です。お金そのものが目的ではなく、お金を通じてどんな人生を送りたいかが大切です。

パートナーとお金の話をすることは、実は「これからどんな人生を送りたいか」を話し合うことでもあります。旅行に行きたい、趣味を楽しみたい、孫に囲まれて過ごしたい、静かに二人で暮らしたい。人それぞれの願いがあるはずです。

お金のルールを作ることで、そんな願いを実現しやすくなります。計画的にお金を管理すれば、やりたいことができる。不安も減る。そして何より、パートナーとの絆が深まります。

ある75歳の女性は、こう言いました。「夫とお金の話をするようになってから、喧嘩が減ったんです。以前は、お金の使い方で意見が合わずにイライラすることがありました。でも、きちんと話し合うようになってからは、お互いが何を考えているかわかるから、納得できるようになりました」

お金の話は、愛情を壊すものではありません。むしろ、愛情を深めるものです。お互いを理解し、支え合うための大切なコミュニケーションなのです。

人生100年時代と言われる今、シニア世代の「これから」はまだまだ長いです。その長い時間を、パートナーと共に安心して、楽しく過ごすために、お金の話をすることは欠かせません。