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シニアの恋愛に役立つ視線の心理学|左上を見る意味とは

人生の後半を迎えてから、もう一度誰かを好きになる。配偶者を亡くされた方、離婚された方、あるいは独身を貫いてこられた方。六十代、七十代になってから「この人ともっと一緒にいたい」と思える相手に出会えることは、本当に素敵なことですよね。

でも、若い頃とは違って、相手の気持ちを読み取るのが少し難しく感じることもあるかもしれません。「この人は本当に私のことを好きなのかしら」「私の話を真剣に聞いてくれているのかしら」そんな不安を感じたこと、ありませんか。

実は、相手の視線の動きを観察することで、その人の心の中が少し見えてくることがあるんです。今日は、特に「左上を見る」という仕草に込められた心理について、シニア世代の恋愛に役立つ形でお話していきますね。

視線が語る心の中

私たちは会話をする時、無意識のうちに視線を動かしています。この視線の動きには、実はちゃんと意味があるんです。心理学の分野、特に神経言語プログラミングという研究では、視線の方向と思考のパターンには関連があると言われています。

難しい話に聞こえるかもしれませんが、要するに「人は何かを考える時、その内容によって自然と視線が動く方向が変わる」ということなんです。

特に、相手が自分から見て左上を見る時、これは「視覚的なイメージを作り出している」サインだと考えられています。つまり、実際には見ていないものを、頭の中で想像して作り上げているということ。

これだけ聞くと「嘘をついているのかしら」と心配になるかもしれませんね。でも、安心してください。イメージを作るというのは、必ずしも悪いことではないんです。むしろ、恋愛においては、とても素敵な意味を持つことが多いんですよ。

左上を見る時の四つの心理

シニア世代の恋愛において、相手が左上を見る時、どんな心理が隠されているのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

一つ目は、理想や未来を思い描いているということ。これは本当に素敵なサインです。

たとえば、あなたが「今度、桜の時期に京都に行きたいわね」と話した時、相手が左上を見ながら「いいね、一緒に哲学の道を歩きたいな」と答えたとします。その瞬間、相手の頭の中では、あなたと二人で桜並木を歩いている情景が鮮やかに描かれているんです。

六十代、七十代になると、若い頃のように「いつかいつか」と先延ばしにはできません。だからこそ、一緒に過ごす時間を大切に、具体的にイメージする。それは、あなたとの未来を真剣に考えているという証拠なんです。

二つ目は、気持ちを上手に伝えようとしているということ。

長年生きてきたからこそ、言葉の重みを知っています。軽はずみなことは言いたくない。だから、どう伝えれば相手が嬉しいか、傷つけないか、慎重に言葉を選んでいる。その時、頭の中で「こう言ったらどう思うかな」とシミュレーションしているんです。

若い人なら勢いで言葉にできることも、私たちの世代は一度立ち止まって考える。それは臆病なのではなく、相手を大切に思っているからこそ。左上を見て少し考え込む姿は、実はとても誠実な態度なんですよ。

三つ目は、照れや恥ずかしさを隠しているということ。

「その服、お似合いですよ」「今日の髪型、素敵ですね」そんな風に褒められた時、まっすぐ相手を見ていられなくて、つい視線をそらしてしまう。若い頃ならともかく、この年齢になってから褒められると、なんだか照れくさくて仕方がない。

ある七十代の女性は、同じコミュニティセンターで知り合った男性から「笑顔が素敵だね」と言われた時、思わず左上を見てしまったそうです。「もう、この年齢で何を言ってるのかしら」と思いながらも、内心はとても嬉しかった。でも、その嬉しさをストレートに出すのは恥ずかしくて、視線をそらすしかなかったと話していました。

四つ目は、記憶を美しく再構築しているということ。

「私たちが初めて会った時のこと、覚えていますか」と聞かれた時、相手が左上を見ながら「あの日は確か、雨が降っていて...」と語り始める。その時、相手は単に記憶を辿っているだけでなく、あなたに伝わるように、当時の情景を美しく描き直しているんです。

過去の記憶というのは、時間が経つと少しずつ変化していくもの。でも、大切な人との思い出は、いつまでも美しくしまっておきたい。だから、話す時には、その記憶を最も美しい形でイメージし直す。それが左上を見るという仕草に表れるんです。

ここで少し面白い話を。昔、アメリカの心理学者が行った研究で、人は「右上を見る時は過去の記憶を思い出し、左上を見る時は未来や想像を描く」という説を発表しました。でも、これは右利きの人の場合で、左利きの人は逆になることもあるんだとか。さらに、文化によっても違いがあるという研究結果も。つまり、視線の解釈は「絶対」ではなく、あくまで「傾向」なんですね。だから、あまり神経質にならず、相手を理解するための一つのヒントとして、気軽に参考にしていただければと思います。

シニア世代の恋愛における視線の読み解き方

では、実際の恋愛の場面で、どのように視線を読み解いていけばいいのでしょうか。

まず大切なのは、視線だけで判断しないということ。視線は心を読むヒントではありますが、それがすべてではありません。表情、声のトーン、体の向き、そういったすべてを総合的に見ていくことが大切です。

ある六十代の男性の体験談があります。彼は、再婚相手のお見合いで知り合った女性と話している時、彼女がよく左上を見ることに気づきました。最初は「何か嘘をつかれているのかな」と不安になったそうです。

でも、よく観察してみると、彼女が左上を見るのは、未来の話をしている時だけだということに気づいた。「一緒に旅行に行けたら」「二人で暮らすとしたら」そういう話題の時に、彼女は左上を見て、少し微笑んでいる。

彼は「ああ、この人は僕との未来を、本当に楽しみに想像してくれているんだな」と感じたそうです。その後、二人は無事に結婚し、今では仲良く暮らしているそうです。

反対に、相手が全く左上を見ないという場合もあります。これはこれで、意味があるんです。

常に真っ直ぐあなたを見つめて話す人は、とても誠実で、今この瞬間を大切にしているタイプ。または、視覚的なイメージよりも、言葉や感覚を重視するタイプかもしれません。

つまり、左上を見るから良い、見ないから悪いということではなく、その人の個性を理解するための手がかりということなんですね。

実際の恋愛場面での具体例

ここからは、シニア世代の恋愛において、実際に「左上を見る」仕草が現れた場面を、いくつかご紹介していきましょう。

同窓会で再会した初恋の人との会話

五十年ぶりに同窓会で再会した二人。女性が「あの頃、私たちよく一緒に図書館で勉強したわよね」と話しかけると、男性は左上を見ながら「ああ、そうだったね。君はいつも真面目に勉強していて、僕は君の横顔ばかり見ていたような気がするよ」と答えた。

この時の男性の心理は、おそらく実際の記憶と、今の気持ちが混ざり合っていたのでしょう。五十年前の記憶は曖昧でも、「あの頃から君が好きだった」という気持ちを伝えるために、最も美しいイメージを作り上げていた。左上を見るというのは、その再構築の瞬間だったのかもしれません。

趣味のサークルで出会った相手との初デート

書道サークルで知り合った六十代の二人。男性が「次は一緒に美術館に行きませんか」と誘うと、女性は少し照れたように左上を見て、「いいですね、楽しみだわ」と答えた。

この女性の心の中では、きっと男性と美術館を歩いている自分の姿が浮かんでいたはず。どんな服を着ていこうか、どんな話をしようか、そういった楽しい想像が広がっていた。照れながら左上を見るというのは、その嬉しさと恥ずかしさが混ざった、とても素直な反応だったのでしょう。

配偶者を亡くした後の新しい出会い

七十代の女性。夫を亡くして五年が経ち、ようやく心の整理がついて、友人の紹介で男性と会うことになった。男性が「奥様のこと、大切に思われていたんですね」と優しく言った時、女性は左上を見て、少し涙ぐみながら「ええ、今でも感謝していますの」と答えた。

この瞬間、女性の心の中では、亡き夫との思い出が美しいイメージとして蘇っていたのでしょう。同時に、この優しい男性との新しい未来も、少しずつ描き始めていたのかもしれません。過去と未来、両方のイメージが重なり合う、とても繊細な心の動きでした。

老人ホームでの出会い

八十代の男性と七十代の女性。同じ老人ホームで生活するうちに、お互いに惹かれ合うようになった。ある日、女性が「この年齢で恋なんて、おかしいかしら」と不安げに言うと、男性は左上を見て、少し考えてから「人を好きになるのに、年齢なんて関係ないよ。僕は君といると、また若い頃に戻れた気がするんだ」と答えた。

この男性は、どう言えば彼女を安心させられるか、どう伝えれば自分の気持ちが正確に届くか、慎重に言葉を選んでいた。左上を見たのは、その思考の過程。長年生きてきたからこそ、言葉の大切さを知っている。だからこそ、真剣に考える。それが視線に表れていたんです。

マッチングアプリでの出会い

最近は、シニア世代でもマッチングアプリを利用する方が増えていますよね。六十代の男性が、アプリで知り合った女性と初めて会った時のこと。「プロフィールで趣味が旅行って書いてありましたね。どこに行きたいですか」と聞くと、女性は左上を見ながら「そうねえ、北海道の自然の中を、のんびり歩いてみたいわ」と答えた。

この女性は、まだ見ぬ北海道の景色を想像していた。そして、もしかしたら、目の前の男性と一緒にそこを旅する自分の姿も、ちらりと頭に浮かんでいたかもしれません。新しい出会いに対する期待と、未来への希望。それが左上を見るという仕草に込められていました。

視線を読み解く時の注意点

ここまで、左上を見る心理についてお話してきましたが、いくつか大切な注意点があります。

まず、視線の解釈は絶対的なものではないということ。人によって癖がありますし、単にその方向に何か気になるものがあっただけかもしれません。窓の外に鳥が飛んでいた、時計が目に入った、そういう単純な理由の可能性もあるんです。

ですから、「この人は左上を見たから、きっとこう思っているに違いない」と決めつけるのは危険。あくまで、一つの可能性として考えてください。

次に、相手を試すような見方はしないこと。「本当のことを言っているかどうか、視線で確かめてやろう」なんて、そんな疑い深い態度では、良い関係は築けません。

視線の解釈は、相手を疑うためではなく、相手をより深く理解するためのもの。「ああ、今この人は未来のことを考えているのかな」「照れているのかな」そんな風に、優しい気持ちで観察してみてください。

そして、最も大切なのは、直接コミュニケーションをとるということ。どんなに視線を読み解いても、それは推測に過ぎません。本当の気持ちは、言葉にして伝え合うことでしか、確かめられないんです。

「今、何を考えていたの?」「私のこと、どう思ってる?」勇気を出して、素直に聞いてみる。シニア世代だからこそ、回りくどいことはせず、率直に気持ちを伝え合うことができるはずです。