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60代からの恋愛、A型同士は本当に相性が悪いのか検証してみた

人生の後半を迎えて、新しい出会いや恋愛を考えている方も多いのではないでしょうか。配偶者との死別や離婚、あるいは生涯独身だった方が、これからの人生を一緒に過ごすパートナーを探す。そんな時、ふと気になるのが「相性」の話です。

特に血液型占いは、私たちの世代にとって馴染み深いものですよね。若い頃から「A型は几帳面」「O型はおおらか」なんて話を聞いてきたし、実際に血液型で相手を判断したこともあったかもしれません。

中でも「A型同士は相性が悪い」という説を耳にしたことがある方は多いはず。同じ血液型なのに、なぜ?そう疑問に思いますよね。今日は、この説について、実際にA型同士で交際している方、結婚生活を送っている方の体験談を交えながら、じっくり考えていきたいと思います。

A型同士、何が難しいと言われているのか

まず、なぜA型同士の相性が悪いと言われるのか、その理由を整理してみましょう。

若い頃から変わらない、A型の特徴といえば、真面目で几帳面、計画性があって、人に気を遣う。そんなイメージではないでしょうか。これ、一見すると良いことばかりですよね。でも実は、この「良い特徴」が、同じA型同士だと、時にぶつかり合いの原因になってしまうというのです。

たとえば、几帳面さ。自分なりのやり方、ルールを持っているのがA型の特徴です。タオルの畳み方ひとつとっても、きちんとした「正しいやり方」がある。食器の洗い方も、洗濯物の干し方も、掃除の順番も、自分の中に確固たる方法があるんです。

これが、お互いに違うやり方を持つA型同士だったら、どうでしょう。「私のやり方が正しい」「いや、私のやり方のほうが理にかなっている」となってしまう。どちらも譲らない。なぜなら、どちらも長年の経験から導き出した「最善の方法」だと信じているから。

ある70代の女性は、こんな話をしてくれました。「夫を亡くして5年、寂しさもあって同窓会で再会した同級生と交際を始めたんです。お互いA型で、最初は『真面目な人で良かった』と思っていたんですが、私の家に来た時、食器の拭き方にダメ出しされて。長年やってきたやり方を否定されたようで、すごくムッとしました」

本音を言えない苦しさ

もうひとつ、A型の特徴として挙げられるのが「遠慮深さ」です。

若い頃から、自己主張よりも周りとの調和を大切にしてきた。相手を気遣い、自分の感情は抑える。それが美徳だと教わってきた世代ですよね。

でも、これが恋愛となると、なかなか厄介なんです。不満があっても言えない。「こうしてほしい」という希望があっても、我慢してしまう。相手も同じように遠慮している。結果、お互いに本音を隠したまま、モヤモヤだけが積もっていく。

特に、人生経験を重ねた私たちの世代は、若い人以上に「察する文化」の中で生きてきました。言わなくてもわかってほしい、空気を読んでほしい。でも相手も同じように遠慮しているから、結局、誰も何も言わない。

そして困ったことに、A型同士だと、相手の「遠慮しているところ」が鏡のように自分を見ているようで、かえってイライラしてしまうこともあるんです。「はっきり言えばいいのに」と思いながら、自分も同じように本音を飲み込んでいる。この矛盾が、関係をギクシャクさせてしまう。

ここで、ちょっと面白いエピソードを。昭和の時代、職場の血液型調査が流行った頃の話です。ある会社では、A型の社員ばかりが集まった部署があったそうです。最初は「真面目で計画的な仕事ぶり」と評判だったのですが、半年もすると会議が延々と続く部署として有名になってしまった。なぜかというと、誰も自分の意見を強く主張せず、「皆さんはどう思いますか」「いえいえ、あなたの意見を先に」と譲り合いばかりで、なかなか決まらなかったそうです。A型の美徳が、時に非効率を生むという、ちょっと笑えるエピソードですね。

進展の遅さが生む、すれ違い

若い頃の恋愛と違って、シニアの恋愛は慎重になりがちです。それは当然のこと。長年の人生経験から、簡単には心を開けないし、失敗したくないという思いも強い。

A型同士だと、この慎重さがより顕著になります。お互いに「相手からアプローチしてほしい」と待っている。手をつなぐことさえ、「自分からするのは図々しいかな」と躊躇してしまう。

60代の男性は、こう話していました。「妻に先立たれて3年、習い事で知り合った女性と仲良くなったんです。お互いA型で、話も合うし、一緒にいて心地よかった。でも、友達以上恋人未満の関係が1年以上続いてしまって。結局、彼女から『このままじゃ何も変わらないわね』と言われて、ようやく交際を申し込んだんです。もっと早く言えば良かったと後悔しました」

実際に乗り越えた人たちの知恵

ただ、ここで諦めてはいけません。「相性が悪い」という説はあくまで傾向であって、実際にはA型同士で幸せな関係を築いている方々もたくさんいらっしゃいます。

大切なのは、A型の特徴を理解した上で、どう付き合っていくか。その工夫です。

68歳の女性は、再婚相手との生活をこう語ります。「夫も私もA型で、最初は本当に細かいことで衝突しました。お金の管理方法、家事のやり方、全部が自分のルールと違う。でもある日、二人で話し合って、『家のルールブック』を作ったんです。冗談みたいでしょう?でも、これが大正解だった」

彼女が見せてくれたノートには、家事の分担、お金の使い方、来客時の対応など、細かくルールが書かれていました。「A型は、ルールがあると安心するんです。曖昧なことが一番ストレス。だから、二人で納得できるルールを作って、それに従う。これだけで、驚くほど平和になりました」

別の65歳の男性は、定期的な話し合いの時間を設けているそうです。「毎週日曜の夕食後、30分だけ『本音の時間』を作っています。そこでは、遠慮なく不満や要望を言い合う。最初は気まずかったですよ。でも、慣れてくると、これが楽しみになってくる。普段言えないことを、この時間なら言っていいという『許可』があるから、安心して本音を話せるんです」

A型の真面目さは、こういう「型」を作ることに向いているんですね。自由気ままに話し合うのは苦手でも、「この時間は本音を言う時間」と決めてしまえば、安心して話せる。

そして、もうひとつ大切な視点。

72歳の女性が教えてくれたのは、「理解し合える深さ」でした。「若い頃、O型の夫と結婚していました。彼は明るくておおらかで、最初は楽しかった。でも、私の細かい気遣いや心配性を『考えすぎだ』と言われ続けて、だんだん疲れてしまったんです。今の夫はA型で、私が何も言わなくても、落ち込んでいることに気づいてくれる。過度に心配して声をかけるのではなく、そっとお茶を入れてくれたり、肩に手を置いてくれたりする。この距離感、この繊細さは、A型同士だからこそわかり合えるものなんだと思います」

長年生きてきた私たちだからこそ、言葉にしなくても伝わることの大切さがわかる。若い頃は「言わなきゃわからない」と教わってきたけれど、本当に心が通じ合えば、沈黙の中にも愛情がある。それを理解し合えるのは、同じように繊細なA型同士だからこそ、なのかもしれません。

円満に過ごすための、具体的な工夫

では、A型同士で良い関係を築いていくには、どんなことに気をつければいいでしょうか。

まず、お互いのルールを尊重すること。自分のやり方が絶対だと思わず、相手にも長年培ってきた方法があることを認める。そして、可能なら、二人で新しいルールを作る。「今までのやり方」を持ち込むのではなく、「これからのやり方」を一緒に考えることで、対等な関係が築けます。

次に、本音を言う機会を意識的に作ること。遠慮は美徳ですが、遠慮しすぎては相手もわからない。定期的な話し合いの時間を設ける、日記を交換する、手紙を書くなど、直接言いにくいことを伝える方法を工夫する。

そして何より大切なのは、A型の良さを認め合うこと。真面目で誠実、約束を守り、相手を思いやる。この美徳は、信頼関係の土台になります。衝突することもあるけれど、それは二人とも相手のことを真剣に考えているから。その真摯さを、否定的に捉えるのではなく、肯定的に受け止める。

人生の後半戦、一緒に過ごすパートナーに求めるものは、若い頃とは違ってくるはずです。刺激や情熱よりも、安心や信頼。静かに寄り添い、深く理解し合える関係。

そう考えたとき、A型同士の組み合わせは、決して「相性が悪い」わけではありません。むしろ、お互いの真面目さと誠実さを土台に、深く温かい絆を育てていける、そんな可能性を秘めているのではないでしょうか。

血液型占いは、あくまで話のきっかけ、コミュニケーションのツールのひとつ。それに縛られる必要はありません。大切なのは、目の前にいる相手と、どう向き合い、どう理解し合っていくか。

A型同士だから、という理由で諦める必要はありません。むしろ、同じ特徴を持つからこそ理解し合える部分を大切にしながら、衝突しやすい部分は工夫と話し合いで乗り越えていく。

そうすれば、残りの人生を一緒に歩む、かけがえのないパートナーシップが築けるはずです。

人生経験を重ねた私たちだからこそ、相手の良さも難しさも、じっくりと見極める力があります。その力を信じて、新しい一歩を踏み出してみませんか。