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恋愛関係において自分のことしか考えない人の一番の特徴

人生を重ねてきた皆さんなら、きっと一度や二度、「この人、自分のことしか考えていないのでは」と感じる相手に出会ったことがあるのではないでしょうか。若い頃は気づかなかったことも、年齢を重ねるにつれて、人の本質というものが見えてくるものです。

私自身、これまでの人生で様々な人と関わってきましたが、特に最近になって思うのは、人間関係の質が、私たちの生活の豊かさを大きく左右するということです。老後の暮らしが充実しているかどうかは、お金や健康だけでなく、周りにどんな人がいるかということにも深く関係しているんですね。

今日は、そんな人間関係の中でも、少し厄介な存在である「自分のことしか考えない人」について、一緒に考えてみたいと思います。こういう人たちの特徴を知ることで、無駄に心を痛めることなく、上手に距離を取れるようになるかもしれません。

まず、自分のことしか考えない人の一番の特徴は、思いやりが欠けているということです。これは単に冷たいということではなく、相手の気持ちや状況を想像する力、あるいはそうしようとする気持ちそのものが足りないのです。

例えば、こんな場面を想像してみてください。あなたが体調を崩して寝込んでいるとき、普通の友人なら「大丈夫?無理しないでね」と気遣ってくれるでしょう。でも、自分のことしか考えない人は、あなたが具合が悪いと知っていても、「今日、一緒に買い物付き合ってくれない?」と平気で頼んでくるのです。あなたの体調よりも、自分の用事が優先。そこに悪気があるわけではないのが、また困ったところなんですね。

こういう経験をすると、最初は「もしかして、私の言い方が悪かったのかな」と自分を責めてしまうこともあります。特に私たちの世代は、相手を思いやることが美徳とされてきましたから、つい自分の方に非があるのではと考えてしまいがちです。でも、そうではないのです。相手が本当に思いやりに欠けているだけなのです。

次に目立つのが、会話がいつも自分の話になってしまうという特徴です。あなたが何か話し始めると、すぐに「そうそう、私もね」と自分の話にすり替えてしまう。最後まであなたの話を聞かずに、自分の経験談を延々と語り続ける。こういう人、周りにいませんか。

私の知り合いで、地域のサークルに参加している方がいるのですが、そこにいる一人の女性がまさにそのタイプだったそうです。誰かが孫の話をすれば「うちの孫はね」、旅行の話をすれば「私が行った時はね」と、すべての話題を自分の方に持っていってしまう。最初は皆、年配の方だからと我慢していたそうですが、次第にその人が話し始めると、周りがシーンと静まり返るようになってしまったといいます。

こういう人と話していると、とても疲れるんです。なぜなら、自分の話を聞いてもらえない、認めてもらえないという虚しさを感じるからです。人は誰でも、自分の話を聞いてほしい、共感してほしいという気持ちを持っています。それが満たされないと、心に小さな傷ができていくのです。

そしてもう一つ、自分のことしか考えない人は、感謝や謝罪の言葉が極端に少ないという特徴があります。誰かに何かをしてもらっても「ありがとう」が言えない。迷惑をかけても「ごめんなさい」が言えない。これは、相手の気持ちや労力を想像できていないからなんですね。

ある方から聞いた話ですが、近所に住む親戚の方が、頻繁に「ちょっと手伝って」と頼みごとをしてくるそうです。重い荷物を運んでほしい、病院まで車で送ってほしい、といった具合です。最初は快く引き受けていたものの、一度も「ありがとう」と言われたことがなく、それどころか「遅い」「もっと早く来てほしかった」と文句を言われることもあったとか。

その方は最初、怒りを感じたそうです。でも、だんだんと悲しくなってきたといいます。「自分の親切が当たり前だと思われている」という虚しさ。そして、「この人は本当に私のことを人間として見ているのだろうか」という疑問。そんな思いが渦巻いて、夜も眠れなくなってしまったそうです。

ここで少し、本筋から外れた面白い話をさせてください。昔、まだ私が若かった頃、喫茶店でアルバイトをしていたことがあります。そこに毎日のように来る常連さんがいて、注文はいつも決まって「ブレンドコーヒー」。でも、その方が特別だったのは、コーヒーを飲み終わると必ず「ごちそうさま」と言ってくれたことです。お金を払っているのに、です。

ある日、なぜそんなに丁寧なのか聞いてみると、こう答えてくれました。「戦争中、食べるものもなくて苦労した。だから、どんなものでも、誰かの手を経て自分の元に来ているということを忘れたくないんだよ」と。その言葉を聞いて、当時まだ若かった私は、深く心を打たれたものです。

その方の姿勢は、まさに「感謝すること」の本質を教えてくれました。それと比べると、自分のことしか考えない人は、すべてを当たり前だと思っているのかもしれません。いえ、もしかしたら、感謝することの大切さを、誰からも教わってこなかったのかもしれませんね。

さらに、自分のことしか考えない人のもう一つの特徴として、責任転嫁をするということが挙げられます。何か問題が起きたとき、絶対に自分の非を認めない。必ず誰かのせいにする。これは見ていて本当に辛いものがあります。

年齢を重ねると、誰でも間違いを犯すものです。物忘れもするし、判断ミスもする。でも、大切なのは、それを認めて「ごめんなさい」と言えること。そして、次は気をつけようと思えることです。それができない人は、周りからどんどん人が離れていってしまいます。

私の友人で、息子夫婦と同居している方がいるのですが、その方の悩みが、まさにこの責任転嫁をする配偶者のことでした。何か家の中で問題が起きると、必ず嫁のせい、孫のせい、世の中のせい。自分は何も悪くないと言い張る。友人は長年連れ添ってきた相手ですから、我慢してきたそうです。でも、70歳を過ぎた今、「もう疲れた」とぽつりと漏らしていました。

その言葉の裏には、どれだけの悲しみと諦めがあったことでしょう。若い頃なら「いつか変わってくれるかも」と希望を持てたかもしれません。でも、人生の終盤に差し掛かって、「ああ、この人は変わらないんだ」と悟ってしまう。その絶望感は、想像するだけで胸が痛みます。

では、なぜこういう人たちは、自分のことしか考えられないのでしょうか。

一つには、育った環境が関係しているのかもしれません。子どもの頃、何でも親が先回りしてやってくれた。あるいは逆に、放任されすぎて、他人の気持ちを学ぶ機会がなかった。そういう経験が、大人になっても影響しているのです。

また、自分に自信がないことの裏返しという場合もあります。自分の存在を認めてもらいたくて、必死で自分の話をする。相手の話を聞くと、自分が無視されたような気持ちになってしまう。そんな心の弱さが、結果として自己中心的な行動につながっているのかもしれません。

それから、単純に想像力が足りないという場合もあります。相手がどう思うか、どう感じるかを、想像する訓練を受けてこなかった。だから、悪気はないのに、結果として人を傷つけてしまう。これは本人にとっても不幸なことですね。

具体的な体験談として、ある女性のケースをお話しします。彼女は定年退職後、趣味のサークルで知り合った男性と親しくなりました。最初は楽しく会話ができる相手だと思っていたそうです。ところが、一緒に出かけるようになると、彼の本性が見えてきました。

食事をする場所も、訪れる場所も、すべて彼の好みが優先。彼女が「今日は和食がいいな」と言っても、「いや、僕は洋食の気分だから」と有無を言わさず決めてしまう。美術館に行きたいと言えば、「そんなの面白くない。映画にしよう」と却下される。彼女の意見は、まるで存在しないかのように扱われたのです。

最初は、相手のことを立てるのも大人の付き合いだと思って我慢していました。でも、ある日、彼女は気づいたのです。これは我慢するべきことではないと。自分の人生の貴重な時間を、こんな風に過ごしていいのだろうかと。

その気づきに至るまで、彼女の心の中では様々な感情が渦巻いていました。怒り、悲しみ、そして自分への失望。「なぜ私は、こんなにも自分を大切にできないのだろう」と。でも同時に、「もう人生の後半なのだから、自分の気持ちに正直に生きたい」という強い思いも芽生えてきたのです。

結局、彼女は勇気を出して、その男性との関係を終わらせることにしました。相手は驚いた様子でしたが、最後まで「何が悪かったのか分からない」と言っていたそうです。自分のことしか考えない人は、相手が離れていく理由さえ、理解できないのです。

別のケースでは、長年の友人関係に悩んでいる方もいました。その友人は、自分が暇なときだけ連絡してきて、長々と愚痴を聞かせる。でも、こちらが大変なときには、全く連絡がない。まるで、自分の都合の良い時だけの関係。それに気づいたとき、彼女は深く傷ついたといいます。

「友達だと思っていたのに、私は単なる愚痴のはけ口だったのか」と。その気持ちには、裏切られた怒りと、見抜けなかった自分への悔しさ、そして何より、深い孤独感がありました。人生の後半になって、信じていた友情が偽物だったと知る。これほど辛いことがあるでしょうか。

でも、ここで大切なのは、こういう経験を通して、本当に大切な人間関係とは何かを学べるということです。自分のことしか考えない人との関わりは、確かに辛く、悲しいものです。でも、その対比として、本当に思いやりのある人の存在が、より一層輝いて見えるようになるのです。

では、実際に自分のことしか考えない人に出会ってしまったら、どうすればいいのでしょうか。

まず第一に、相手を変えようとしないことです。これは本当に大切なことです。人は、他人から変われと言われても、まず変わりません。特に、自分のことしか考えない人は、自分に問題があるとは思っていませんから、なおさらです。変えようとすればするほど、あなたが疲れるだけです。

第二に、適切な距離を保つことです。完全に縁を切る必要はないかもしれません。でも、深く関わりすぎない。表面的な付き合いに留める。これは冷たいことではなく、自分を守るための知恵です。

そして第三に、自分の気持ちを大切にすることです。「こんな風に感じる自分が悪いのかな」と思わないでください。嫌なものは嫌、辛いものは辛いと、自分の感情を認めてあげることが大切です。

私たちの世代は、我慢することを美徳として教わってきました。でも、何でもかんでも我慢すればいいというものではありません。特に、残りの人生を考えたとき、本当に自分を大切にしてくれる人と、質の高い時間を過ごすことの方が、ずっと大切なのです。

人生80年、90年の時代です。でも、その長い時間も、一日一日の積み重ね。その貴重な一日を、自分のことしか考えない人に振り回されて終わらせるのは、あまりにもったいないことです。