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愛する人を呼ぶ言葉の温もり:海外の素敵な呼び方から学ぶ、心を通わせる会話術

テレビドラマや映画で、海外のカップルが「Honey」「Darling」と呼び合う場面を見たことがありますよね。なんだか照れくさいけれど、どこか心が温かくなる。そんな気持ちになったことはありませんか。

長年連れ添ったパートナーを、あなたは何と呼んでいますか。「お父さん」「お母さん」でしょうか。それとも名前で呼んでいますか。もしかすると、もう呼びかけること自体が少なくなっているかもしれませんね。

先日、70代の女性が私にこんな話をしてくださいました。「若い頃は主人のことを名前で呼んでいたのに、子供が生まれてからは『お父さん』になって。気づいたら何十年も名前で呼んでいないのよ」と、少し寂しそうに笑っていました。でも最近、海外ドラマを見て「Honey」という呼び方を知り、思い切って夫に「ハニー、お茶入れようか?」と言ってみたそうです。すると夫は一瞬固まった後、恥ずかしそうに笑って「ありがとう」と答えてくれたとか。その時、二人の間に久しぶりに新鮮な空気が流れたと、彼女は嬉しそうに話してくれました。

今日は、海外で使われている愛情を込めた呼び方について、そして私たちの日常にも取り入れられる「心を通わせる言葉」について、ゆっくりとお話ししていきましょう。

海外で恋人を呼ぶ温かな言葉たち

海外、特に英語圏では、恋人やパートナーを呼ぶ時に「ペットネーム」という愛称を使うのが一般的です。ペットと言っても、もちろん犬や猫のことではありません。愛情を込めて付ける特別な呼び名のことなんです。

代表的なものに、Baby(ベイビー)やBabe(ベイブ)、Honey(ハニー)、Sweetheart(スウィートハート)、Darling(ダーリン)などがあります。こういった呼び方は、夫婦になって何十年経っても変わらず使い続けられることが多いんですよ。

Baby や Babe は、「赤ちゃんのように無条件に愛おしい」というイメージから来ています。相手を大切に思う気持ちがストレートに伝わる呼び方ですね。日本語で「赤ちゃん」と呼ぶのは少し変な感じがしますが、英語では自然で温かな響きがあるんです。

Honey は「はちみつ」という意味ですから、「甘くて大切な人」というニュアンス。恋人同士だけでなく、長年連れ添った夫婦の間でも広く使われる定番の呼び方です。朝起きて「おはよう、Honey」、食事の時に「Honey、これ美味しいわね」と、日常のあらゆる場面で自然に使われています。

Sweetheart や Sweetie も「sweet(甘い、愛らしい)」という言葉から来ていて、「愛しい人」「かわいらしい人」という気持ちを表します。これは恋人だけでなく、孫や親しい友人に対しても使える、優しさにあふれた呼び方なんです。

Darling は「愛する人」という意味で、少し改まった、でも深い愛情を感じさせる言葉です。イギリス英語でよく使われる印象がありますね。年配のご夫婦が「My darling」と呼び合う姿は、何年経っても色褪せない愛情を感じさせます。

My love は、ストレートに「私の愛」と伝える表現。シンプルだからこそ、込められた思いがダイレクトに伝わる言葉です。

若い世代の新しい呼び方

ところで、言葉は時代とともに変化していきます。最近の若い世代、特にSNSやTikTokなどで育った世代には、新しいスラング(俗語)も生まれているんですよ。

Bae(ベイ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは「Before Anyone Else」の略で、「他の誰よりも先に大切な人」という意味。若者たちがSNSで「私のBae」なんて使っているのを見たことがあるかもしれません。

Boo(ブー)も恋人や大切な人を指す言葉で、アフリカ系アメリカ人の文化から広まったものです。ちょっと不思議な響きですが、親しみを込めた愛称なんですね。

そして Pookie(プーキー)という言葉も最近人気なんです。これは特に深い意味はないのですが、なんとも言えないかわいらしい響きがあって、SNSで若いカップルが使っているのをよく見かけます。

こういった新しい言葉を見ると、「今の若い人たちは変な言葉を使うわねえ」と思うかもしれません。でも実は、私たちの世代も若い頃は新しい言葉を作り出して、年配の方から同じように思われていたのではないでしょうか。言葉は生き物。時代とともに変わっていくものなんですね。

ここで少し面白いエピソードを。私の知人の孫娘さんが、おじいちゃんに「Pookie」という言葉を教えたそうです。おじいちゃんは最初「プーキーって何だい?」と首をかしげていたのですが、「かわいい呼び方だよ」と聞いて、それからおばあちゃんのことを冗談半分で「プーキー」と呼ぶようになったとか。おばあちゃんは最初困惑していましたが、今では二人で笑い合いながら使っているそうです。新しい言葉が、長年連れ添った夫婦に新鮮な風を運んできたんですね。

日本の呼び方と海外の呼び方の違い

さて、ここで少し考えてみましょう。日本と海外の「呼び方」には、どんな違いがあるのでしょうか。

日本では、結婚して子供ができると、夫婦がお互いを「お父さん」「お母さん」と呼ぶようになることが多いですよね。これは日本独特の文化で、子供を中心とした家族観が反映されているんです。悪いことではありません。でも、いつの間にか「夫」「妻」という関係から、「父」「母」という役割に変わっていってしまう。そんな寂しさを感じたことはありませんか。

海外では、子供ができても、夫婦はお互いを恋人時代と同じペットネームで呼び合い続けることが多いんです。もちろん子供の前では「パパ」「ママ」と呼ぶこともありますが、二人きりの時や日常会話では「Honey」「Darling」と呼び合う。つまり、親としての役割と、パートナーとしての関係を分けて考えているんですね。

子供が独立した後、あるいは定年退職して二人きりの時間が増えた時。「お父さん」「お母さん」という呼び方だけでは、少し物足りなさを感じることがあるかもしれません。そんな時、新しい呼び方を取り入れてみるのも、関係を新鮮にする一つの方法かもしれませんね。

呼び方が持つ心理的な力

人を呼ぶ言葉には、不思議な力があります。呼び方一つで、相手との距離感や関係性が変わることがあるんです。

例えば、長年「お父さん」と呼んでいたパートナーを、ふと名前で呼んでみる。それだけで、相手はドキッとして、あなたを改めて一人の女性として、あるいは一人の男性として見直すかもしれません。

ある80代のご夫婦の話です。結婚して55年、ずっと「お父さん」「お母さん」と呼び合ってきたそうです。でも、奥様が入院された時、旦那様が病室で「〇〇さん(名前)、頑張って」と声をかけたそうなんです。奥様は驚いて、そして涙が溢れてきたとか。「何十年ぶりに名前で呼ばれて、私、まだこの人の妻なんだって思えた」と、後で話してくださいました。

呼び方には、相手への思いが込められています。「Honey」「Darling」という言葉には、「あなたは私にとって特別な存在です」というメッセージが含まれているんです。毎日使うことで、その思いが日常に溶け込んでいく。そして、お互いの関係が温かなものであり続ける。そんな効果があるのかもしれませんね。

シニア世代だからこそ楽しめる呼び方の工夫

「でも、今さら『ハニー』なんて恥ずかしくて言えないわ」と思われる方も多いでしょう。確かに、急に海外の呼び方を使うのは照れくさいですよね。

でも、考えてみてください。私たちシニア世代は、もう人目を気にする年齢ではありません。周りがどう思おうと、自分たちが幸せならそれでいい。そう思える自由さがあるのではないでしょうか。

まずは冗談半分で始めてみるのも一つの方法です。「テレビでこんな呼び方を知ったのよ」と笑いながら言ってみる。相手も笑って返してくれるかもしれません。そんな軽やかなやり取りから、新しいコミュニケーションが生まれることもあるんです。

あるいは、二人だけの特別な呼び方を作ってみるのはどうでしょう。若い頃のあだ名を思い出してみたり、二人の思い出から生まれた呼び方を復活させてみたり。それは海外の言葉でなくても構いません。大切なのは、相手を特別に思う気持ちを言葉にすることなんです。

例えば、「あなた」という呼び方も、意識して使えば温かみが増します。「ねえ」「ちょっと」と呼ぶより、「あなた」と呼ぶ方が、相手への敬意と愛情が感じられませんか。

孫や家族とのコミュニケーションにも

ペットネームは、パートナーだけでなく、孫や家族とのコミュニケーションにも使えるんですよ。

Sweetheart や Sweetie は、孫に対して使うのにぴったりの言葉です。「おいで、Sweetie」と声をかければ、孫も嬉しそうに笑ってくれるかもしれません。日本語で「かわいこちゃん」「いい子ちゃん」と呼ぶのと似た感覚ですね。

あるおばあちゃんは、孫に英語を教える一環として、こういった愛称を使っているそうです。「Good morning, Sweetheart」「How are you, my love?」と話しかける。孫は最初不思議そうにしていましたが、今では「おばあちゃん、私はSweetheartなの?」と嬉しそうに聞いてくるそうです。言葉を通じて、愛情が伝わっているんですね。

使い方のポイントと注意点

さて、こういった呼び方を実際に使う時には、いくつかポイントがあります。

まず、相手の性格や価値観を考慮することが大切です。シャイな性格の方に、いきなり人前で「Honey」と呼びかけたら、恥ずかしくて困ってしまうかもしれません。まずは二人きりの時に、小さな声で試してみる。相手の反応を見ながら、少しずつ慣れていくのがいいでしょう。

また、「名前+呼び方」という組み合わせも素敵です。例えば「花子、my love」「太郎、Honey」というふうに。名前を呼ぶことで、より個人的な、特別な響きになります。

文脈や相手との関係性によって、適切な呼び方を選ぶことも重要です。改まった場面では控えめに、リラックスした時間には親しみを込めて。そんなメリハリがあってもいいですね。

そして何より大切なのは、心を込めて呼ぶこと。どんなに素敵な呼び方でも、形だけでは意味がありません。相手を思う気持ちがあってこそ、言葉は生きてくるんです。

ある男性が、奥様に「Darling」と呼びかけようとして、何度も練習したそうです。鏡の前で「ダーリン、お茶いかが?」「ダーリン、今日は天気がいいね」と繰り返し練習。そして勇気を出して奥様に言ってみたところ、奥様は一瞬驚いた後、涙ぐんで「ありがとう。嬉しいわ」と答えてくれたそうです。その男性の真摯な気持ちが、奥様の心に届いたんですね。

言葉が紡ぐ新しい関係

長年連れ添ったパートナーとの関係は、時として当たり前になりすぎて、新鮮さを失うことがあります。毎日顔を合わせているのに、心が通わない瞬間がある。そんな経験をされた方もいるのではないでしょうか。

でも、呼び方一つで、関係に小さな変化が生まれることがあるんです。いつもと違う呼び方をすることで、相手は「おや?」と意識を向けてくれる。そこから会話が生まれ、笑いが生まれ、温かな時間が流れる。

ある夫婦は、結婚50周年を機に、お互いを若い頃のあだ名で呼び合うことにしたそうです。「〇ちゃん」「△くん」と呼び合うことで、まるで新婚時代に戻ったような新鮮な気持ちになれたとか。周りからは「いい年して恥ずかしい」と笑われたそうですが、二人は「私たちが幸せならそれでいいのよ」と笑顔で答えたそうです。

言葉は、関係を作り、育てていく大切な道具です。海外の呼び方を知ることで、私たちは新しいコミュニケーションの可能性に気づくことができます。それは必ずしも英語をそのまま使うことではなくて、「愛情を込めて呼ぶ」という考え方を取り入れることなんです。

デジタル時代のコミュニケーション

ところで、最近はスマートフォンやLINEで家族と連絡を取る方も多いのではないでしょうか。メッセージを送る時にも、呼び方を意識してみるといいかもしれません。

「お父さん、今日の夕飯は何がいい?」より「あなた、今日は何が食べたい?」の方が、少し特別な感じがしませんか。あるいは、「Honey、帰りにお醤油買ってきてね」なんてメッセージを送ってみる。相手は驚いて、そして嬉しくなって、返信も弾むかもしれません。

デジタルなコミュニケーションだからこそ、言葉選びが大切になります。顔が見えない分、言葉に込める温度が伝わりやすいんです。

孤独を感じやすい時代だからこそ

現代は、家族がそれぞれ忙しく、なかなかゆっくり話す時間が取れない時代です。シニア世代の中には、孤独を感じている方も少なくないと聞きます。

でも、呼び方一つで、心の距離は近くなることがあります。パートナーを愛情を込めて呼ぶ。孫を優しく呼ぶ。そういった小さな積み重ねが、温かな関係を作っていくんです。

海外の呼び方を知ることは、単に新しい言葉を知ること以上の意味があります。それは、「人を大切に思う気持ちを、どう表現するか」を考えるきっかけになるんです。

私たちシニア世代は、長い人生の中でたくさんの言葉を使ってきました。でも、まだまだ知らない言葉、使っていない表現がたくさんあります。新しい言葉を学ぶことは、新しい自分を発見すること。そして、新しい関係を築くことにつながるのかもしれません。