シニアからのはるめくせかい

年齢を重ねた今だからこそときめきはるめく!毎日が楽しくなるシニアのための悠々自適生活応援マガジンです

シニア世代が知っておきたい結婚の真実〜他に好きな人がいるまま結婚することの本当の意味〜

人生経験を重ねてこられた皆さんだからこそ、今日はとても大切なお話をさせていただきたいと思います。それは「他に好きな人がいるまま結婚すること」について。これは決して若い世代だけの問題ではありません。実は、シニア世代の再婚や晩婚においても、深く関わってくる重要な問題なのです。

人生を重ねた今だからこそ、若い頃の恋愛感情や、長年心に秘めてきた想いと向き合う機会も多いでしょう。また、お子さんやお孫さんの結婚に立ち会う中で、「本当の幸せとは何か」を考える機会も増えているのではないでしょうか。

今日は、そんな皆さんに向けて、「他に好きな人がいるまま結婚するとどうなるか」そして「後悔する人の特徴や心理」について、人生の先輩として、また一人の人間として、心を込めてお伝えしたいと思います。

人生の秋を迎えた今だからこそ見える真実

長い人生を歩んでこられた皆さんなら、きっと心に残る人の一人や二人はいらっしゃることでしょう。学生時代の初恋の人、若い頃に諦めた恋、あるいは人生のどこかの時点で出会った、忘れられない人。そんな想いを胸に秘めながら、現実的な判断で結婚を選択された方も少なくないはずです。

でも、だからといって、その選択が間違いだったと言いたいわけではありません。人生にはさまざまな形の愛があり、さまざまな形の幸せがあります。ただ、これから結婚を考える世代の方々、そして現在の結婚生活を見つめ直したい方々に、正直な気持ちを共有していただきたいのです。

他に好きな人がいるまま結婚するとどうなるのか

これは、その「好き」の質と深さによって大きく変わりますが、多くの場合、結婚生活に複雑な影を落とすことになります。人生の後半を迎えた今だからこそ、その影響をより深く理解できるのではないでしょうか。

心の中の「もう一つの部屋」

他に好きな人がいる状態で結婚すると、心の中にまるで「もう一つの部屋」があるような感覚になります。配偶者との日常生活は「表の部屋」で過ごし、ふとした瞬間に「奥の部屋」に足を向ける。その部屋には、別の人への想いが大切にしまわれている。

この二重生活のような心の状態は、想像以上に疲れるものです。特に、人生経験を重ねて感情が深くなったシニア世代にとっては、この葛藤がより鮮明に感じられることでしょう。

比較という名の毒

パートナーとの間に小さな意見の相違や不満が生じた時、必ずと言っていいほど頭に浮かぶのが「あの人だったら…」という比較です。現実の配偶者の何気ない言動が、理想化された「好きな人」のイメージによって際立って見え、不満が増幅されていきます。

これは年齢を重ねるほど危険な傾向です。なぜなら、シニア世代は若い頃よりも変化を受け入れることが難しくなり、一度固まった「理想像」から抜け出すのが困難になるからです。現実のパートナーの欠点が、まるで拡大鏡で見るように大きく見えてしまうのです。

心の距離感が生む寂しさ

心のどこかに別の人がいるため、配偶者に対して100パーセントの愛情を注ぐことができません。どこかで一線を引いてしまい、本当の意味での「魂の結びつき」を築くことが困難になります。

特に、人生の残り時間を意識し始めるシニア世代にとって、この心の距離感は深刻な問題です。「人生の最後のパートナー」となるかもしれない相手との間に、越えられない壁があるのは、言いようのない寂しさを生みます。

つじつま合わせの人生による心の疲労

自分自身に対して嘘をついている状態が続くため、常にどこかで無理をしている感覚があります。「選んだ結婚生活を大切にしなければ」という責任感と、「本当は別の想いがある」という本心の間で板挟みになり、精神的に消耗していきます。

年齢を重ねると、「もうやり直しはきかない」という思いも強くなります。そのため、現状を受け入れなければならないという義務感と、心の奥底にある本当の気持ちとの間で、より強い葛藤を感じることになります。

再会の恐怖と魅力

人生が長くなるほど、かつて愛した人と再び出会う可能性も高まります。同窓会、冠婚葬祭、あるいは偶然の再会。そんな時、長年抑え込んできた感情が一気に蘇り、自制心を失ってしまう危険性があります。

シニア世代の不倫は、若い世代のそれとは質が異なります。「人生最後の恋」という切羽詰まった思いや、「もう時間がない」という焦燥感が加わることで、より深刻な事態に発展しがちです。

後悔する人の特徴と心理

長年の人生相談に携わってきた経験から、後悔する人には共通した思考パターンや心理状態があることがわかります。

現実逃避としての結婚選択

本当に愛していた人との関係がうまくいかない寂しさや、社会的な期待、家族からの圧力などから逃れるために、「安全な選択」として結婚を選んでしまうケース。結婚そのものが目的ではなく、困難な状況から逃れるための手段として使われているため、根本的な解決にはなりません。

シニア世代の場合、これに「老後の不安」「一人では心細い」という要素が加わります。愛情よりも安心感を求めての結婚は、必ずどこかで心の空虚感として表れてきます。

時間が解決してくれるという錯覚

「年月が経てば、その気持ちは自然と薄れるだろう」「一緒に生活していれば、愛情が芽生えるはず」と、自分の感情の整理を時間という「他人任せ」にしてしまう。しかし、本当に深い愛情は、時間が経っても色褪せることはありません。むしろ、年齢を重ねるほど、その重みを感じるようになります。

相手への依存心が強すぎる結婚

「この人となら経済的に安定する」「老後の面倒を見てもらえる」「世間体が良い」といった、愛情以外の理由を主軸にした結婚。確かに実用的な側面も大切ですが、それだけでは心は満たされません。特に、人生の黄昏時を迎える時期には、心のつながりの大切さが一層身に染みるものです。

完璧主義と理想化の罠

長年心に秘めてきた人を美化し過ぎて、現実のパートナーと比較してしまう傾向。記憶の中の人は常に最高の状態で保存されているため、日常生活で疲れたり機嫌が悪くなったりする現実のパートナーが、どうしても劣って見えてしまいます。

ここで、面白いエピソードを一つお話ししましょう。昭和の時代、結婚相談所の仲人をしていた私の知人の話です。ある70代の男性が「初恋の人が忘れられない」と相談に来ました。50年以上前の話です。ところが、その男性の話を詳しく聞いてみると、実はその「初恋の人」とは、たった一度、学園祭で話をしただけの関係だったのです。現実には交際すらしていないのに、50年間理想化し続けた結果、誰と結婚しても満足できない状態になっていました。これは極端な例ですが、記憶というものがいかに美化されやすいかを物語っています。人は忘れられない人を、実際よりもずっと素晴らしい存在として心に保存してしまう傾向があるのです。

具体的な体験談から学ぶ人生の教訓

長年の人生相談の中で出会った、実際の体験談をご紹介します。個人が特定されないよう、詳細は変更していますが、その心の動きは多くの方に共通するものです。

体験談その一 60代男性の告白「安定を求めた代償」

彼は40代の時、職場の同僚女性に深く恋をしていました。しかし、その女性は既婚者で、関係を深めることはできませんでした。失恋の痛手から立ち直れずにいた時、親族の紹介で今の奥様と出会いました。奥様は料理上手で家庭的、経済観念もしっかりしていて、「良い奥さんになる」と誰もが太鼓判を押す女性でした。

「もう40代だし、これ以上一人でいても仕方ない。彼女となら平穏な家庭が築けるだろう」

そんな現実的な判断で結婚を決めました。実際、結婚生活は順調でした。子供にも恵まれ、経済的にも安定し、周囲からは理想的な家庭だと羨ましがられました。しかし、彼の心の奥底では、いつも何かが欠けているような感覚がありました。

「妻は本当に良い人です。でも、心から『この人と結婚できて良かった』と思ったことが一度もないんです。いつも『まあ、こんなものだろう』という諦めにも似た感情があります」

妻の何気ない言動にイライラすることが増え、「あの人だったら、こんなことは言わないだろうな」と比較してしまう自分に嫌気がさしていました。妻の優しさが、逆に自分の欺瞞を際立たせ、罪悪感を深めていたのです。

そして60代を迎えた今、彼は深い後悔の中にいます。

「妻に申し訳ない気持ちでいっぱいです。彼女は私を心から愛してくれているのに、私は一度も同じ気持ちで応えたことがない。もし人生をやり直せるなら、もっと自分の気持ちに正直になりたかった」

体験談その二 65歳女性の懸命「母の期待と自分の心」

彼女は20代の頃、芸術家を目指す男性と恋愛関係にありました。彼は才能豊かでしたが、経済的には不安定でした。母親は強く反対し、「芸術なんかで食べていけるわけがない。もっと現実を見なさい」と毎日のように説得されました。

悩んだ末、彼女は母の意見に従い、堅実な職業に就く男性との縁談を受けることにしました。「母の言う通り、現実的に考えれば、こちらの方が正しいのかもしれない」そう自分に言い聞かせての決断でした。

夫となった男性は誠実で責任感が強く、決して悪い人ではありませんでした。経済的にも恵まれ、子育ても順調でした。しかし、彼女の心には常に空虚感がありました。

「日常生活は平穏でしたが、胸が躍るような喜びや、深い満足感を感じることがありませんでした。まるで、決められたレールの上を走り続けているような感覚でした」

そんな彼女が最も辛かったのは、芸術家だった元恋人の活動を耳にした時でした。彼は結婚後も創作活動を続け、やがて評価を得るようになりました。作品展の記事を新聞で見かけるたび、「もし彼と一緒になっていたら、私も全く違う人生を歩んでいたかもしれない」という思いが胸を締め付けました。

夫が亡くなった今、一人になって初めて、自分の本当の気持ちと向き合うことができたと彼女は語ります。

「夫には申し訳ないことをしました。私は結婚生活の間中、心のどこかで別の人生を夢見ていたんです。夫も、私の心が完全には自分に向いていないことを感じ取っていたと思います。今さら後悔しても遅いですが、もっと自分の心に素直になるべきでした」

体験談その三 58歳男性の苦悩「社会的体裁と心の声」

彼は30代の時、年下の女性と深い恋愛関係にありました。しかし、年の差や社会的な立場の違いなどを理由に、周囲から強い反対を受けました。特に、家族からの反対は激しく、「そんな軽はずみな恋愛で家の名前に傷をつけるつもりか」と詰め寄られました。

悩んだ末、彼は社会的に「適切」とされる女性との結婚を選びました。相手は同年代で、学歴も職歴も申し分なく、両家族も大喜びでした。

「結婚式では皆に祝福され、周囲は大満足でした。でも、私だけは心から喜べませんでした。式の最中も、『本当にこれで良かったのか』という疑問が頭から離れませんでした」

結婚生活は表面的には順調でした。しかし、彼の心には常に重い石が載っているような感覚がありました。妻との会話も、どこか義務的で、心から楽しいと思えることがありませんでした。

最も辛かったのは、後に元恋人が他の男性と結婚し、幸せそうな様子を耳にした時でした。

「あの時、もっと強い意志を持って、周囲の反対を押し切るべきだった。彼女は今、本当に愛し合っている人と幸せな家庭を築いている。それに比べて私は、体裁だけを整えた空虚な結婚生活を送っている」

現在、彼は妻との関係に深刻な危機を感じています。お互いに歳を重ね、子供も独立した今、二人の間には愛情以外の共通点が見つからないからです。

これらの体験談から見えてくる共通点

これらの体験談に共通しているのは、皆さんが「正しい選択」をしようとした結果、自分の心を犠牲にしてしまったことです。社会的な期待、家族の意見、経済的な安定、将来への不安。これらの外的要因に押し流されて、自分の本当の気持ちを置き去りにしてしまったのです。

しかし、ここで大切なのは、彼らを責めることではありません。それぞれが置かれた状況で、精一杯考えて出した結論だったからです。ただ、これから結婚を考える方々には、同じような後悔をしてほしくない。そんな思いで、これらの体験を共有させていただきました。

シニア世代だからこそ考えるべき結婚の意味

年齢を重ねると、結婚に対する考え方も変わってきます。若い頃は「当たり前のこと」として考えていた結婚も、人生経験を積むことで、その本当の意味が見えてくるのではないでしょうか。

残り時間を意識した時の愛情の重み

シニア世代になると、どうしても「残された時間」を意識するようになります。だからこそ、その限られた時間を、本当に心から愛する人と過ごしたいと思うのは自然なことです。

若い頃なら「まだ時間はある」「いずれ愛情も芽生えるだろう」と思えたことも、人生の後半になると、そんな悠長なことは言っていられません。毎日を大切に、心から満足できる関係を築きたいと思うのは当然です。

経験に基づく深い愛情の理解

長い人生を歩んできた皆さんは、愛情の本当の意味を理解しています。表面的な魅力や条件ではなく、心のつながりや価値観の共有、お互いを思いやる気持ちの大切さを知っています。

だからこそ、「好きでもない人との結婚」の空虚さも、より鮮明に感じ取れるのです。若い頃なら気づかなかった心の機微も、経験を重ねた今だからこそ、敏感に感じ取れるようになっています。

老いとともに深まる孤独感

年齢を重ねると、どうしても孤独感が強くなります。親しい友人や家族を失う経験も増え、「本当に心を通わせられる相手」の大切さが身に染みるようになります。

そんな時、表面的な関係しか築けない結婚は、むしろ孤独感を深めることがあります。「一緒にいるのに一人」という状況は、完全に一人でいるよりもつらいものです。

社会的な期待からの解放

若い頃は、周囲の期待や社会的な常識に縛られることが多かったでしょう。しかし、シニア世代になると、そうした外的な圧力から比較的自由になれます。

「世間体」よりも「自分の気持ち」を優先できる立場になった今だからこそ、本当に大切なものを見極める目を持つことができるのです。

では、どうすれば後悔しない選択ができるのか

これまでお話ししてきたことを踏まえて、では実際にどのような心構えで結婚を考えればよいのでしょうか。シニア世代の皆さんに向けて、いくつかの提案をさせていただきます。

自分の気持ちと正直に向き合う

まず何よりも大切なのは、自分の心と正直に向き合うことです。社会的な期待や周囲の意見、将来への不安などを一度脇に置いて、純粋に「この人と一緒にいると幸せか」「心から愛していると言えるか」を自問してみてください。

もし、他に想いを寄せる人がいるなら、その気持ちの正体を見極めることが必要です。それは現実的な愛情なのか、それとも美化された記憶なのか。もし現実的な愛情なら、その想いにもう一度向き合ってみる勇気も必要かもしれません。

現実的な愛情と理想化された記憶を区別する

長年心に秘めてきた想いが、果たして現実的なものなのかを冷静に判断することが大切です。記憶の中の人は、時間の経過とともに美化されがちです。もし可能なら、その人と実際に会って話をしてみることで、現実とのギャップを確認できるかもしれません。

ただし、これは慎重に行う必要があります。お互いに既婚者だった場合、軽はずみな行動は多くの人を傷つける結果になりかねません。

パートナーに対して誠実であること

もし現在、結婚を前提としたお付き合いをしている相手がいるなら、その人に対して誠実でいることが何よりも大切です。他に想いを寄せる人がいることを隠したまま結婚するのは、相手に対して不公平です。

勇気がいることですが、正直に話し合うことが、後々の後悔を避ける最良の方法です。真実を知った上で、それでも一緒にいたいと思ってくれる相手なら、本当に信頼できるパートナーと言えるでしょう。

一人でいる勇気を持つ

「結婚しなければならない」という強迫観念から解放されることも大切です。シニア世代の皆さんは、すでに一人でも十分に充実した生活を送れる基盤をお持ちのはずです。

孤独への恐れから妥協の結婚をするよりも、心から愛する人が現れるまで一人でいる方が、結果的に幸せな場合もあります。一人の時間を豊かに過ごせる人は、パートナーとの時間もより深く楽しめるものです。

過去の選択を受け入れつつ、今できることを考える

もし既に結婚していて、他に想いを寄せる人がいることに悩んでいるなら、過去の選択を一度受け入れることから始めましょう。後悔しても時間は戻りません。

大切なのは、現在のパートナーとの関係をどう改善していくかです。完璧な愛情ではないかもしれませんが、長年連れ添った相手への敬意や感謝の気持ちから、新しい愛情が芽生えることもあります。

また、他に想いを寄せる人への気持ちを、美しい思い出として心の奥にしまい、現実の生活に集中することも一つの方法です。