70歳から始まる、旅の新しいカタチ。
――星野リゾートのシニア割引で見つけた、心と体をほぐす贅沢時間
「もう年だから」「足腰が心配で…」そんな理由で旅行をためらうことって、ありませんか?
でも、ふとしたきっかけで、「行ってみようかな」と心が動くこともあるんです。
私の父がそうでした。70歳の誕生日を迎えたその年。いつもは地元の温泉で満足していた父が、ある日ポツリと言ったのです。
「星野リゾートって、一度でいいから行ってみたいな」
星野リゾート。言わずと知れた、日本を代表する高級宿泊ブランド。ちょっと贅沢すぎるかも、と私も思っていました。けれど、調べてみるとそこには、想像以上に柔らかで、優しいサービスが広がっていたのです。
そう、それが「温泉めぐり 界の定期券」。
70歳以上の方を対象にした、星野リゾートのシニア向け特別プランです。
この定期券、簡単に言えば“温泉付きの年間パスポート”のようなもの。
全国にある「界」ブランドの温泉宿に、年間12泊まで宿泊できるという夢のようなシステムです。しかも、1泊あたり最大60%もの割引が受けられるというのですから、これはちょっと驚きですよね。
Aプラン(1名用)でおよそ30万円。Bプラン(2名用)だと約60万円、Cプラン(3名用)で72万円ほど。確かに金額だけ見れば高額に思えますが、それでも1泊あたりに換算すると、通常料金の半額以下になる計算。なにより、星野リゾートのクオリティをこの価格で楽しめるというのが大きな魅力なんです。
父も、「これはただの割引じゃない、人生のご褒美だな」と、目を輝かせていました。
そして、父と一緒に「界 箱根」へ。これが私たちの、初めての定期券利用の旅でした。
チェックインするとすぐに、スタッフの方が笑顔で迎えてくれました。なんだか、どこか懐かしい、でもしっかりとしたおもてなし。「やっぱり違うね」と、父も早速くつろいだ様子。
部屋に入ると、目に入るのは大きな窓と、ゆったりと流れる山の緑。畳の香りと静けさに包まれながら、ふうっと深呼吸した父の姿は、なんとも穏やかでした。
「温泉も良かったよ」
実は、足腰が少し心配だった父。でも、温泉へのアプローチもスムーズで、段差が少ない造りや、スタッフのサポートに心から安心できたようです。温泉から上がったあと、「また来たいな」と言ったその言葉には、70歳という節目を迎えた男性の、素直な喜びがにじんでいました。
そしてもうひとつ、父が楽しみにしていたのが、「手業のひととき」。
これは、宿泊者限定の文化体験プログラムで、地元の伝統工芸を体験できるもの。父が参加したのは、箱根寄木細工のコースターづくりでした。木の香りを感じながら、自分の手で模様を組んでいく作業は、どこか懐かしくもあり、集中することで心が静まる時間でもあったようです。
「自分の手で作るって、やっぱりいいな」
そうつぶやいた父の声には、少年のような無邪気さがあって、私は少しだけ胸が熱くなりました。
そして、この定期券のすごいところは、70歳未満の家族や友人も追加料金で同行できるという柔軟性にあります。
たとえば、70歳のお母さんがAプランを持っていて、60代のご主人を連れて行く。そんな使い方もできるわけです。これって、意外とありそうでなかったサービスですよね。旅行というと、どうしても「家族の年齢が揃ってないと難しい」という場面が多い中で、こうした配慮は本当にありがたいと感じました。
また、星野リゾートの特徴として、「施設ごとに地域の魅力を最大限に引き出している」という点も、シニア旅行にとっては大きなポイントです。
たとえば、界 津軽では津軽三味線のライブ演奏が楽しめたり、界 阿蘇では九重連山を望む絶景の温泉に身を沈めることができたりと、ただ宿泊するだけでは終わらない「記憶に残る体験」が待っています。
こうした「非日常」と「安心感」の絶妙なバランスこそが、星野リゾートが多くの人に愛され続けている理由なのだと感じます。
一方で、「高級旅館=敷居が高い」と思っている方も、きっと少なくないでしょう。でも実際には、スタッフの方々は驚くほどフレンドリーで、過剰すぎないちょうどいい距離感で接してくれます。
私たちのような親子連れでも、まったく気後れすることなく、心からリラックスできる空間でした。
そしてこれは私の個人的な感想ですが、星野リゾートの“おもてなし”には、どこか「今まで頑張ってきた人への労い」が込められているように感じるんです。特にシニア世代にとっては、「ちゃんと受け入れてもらえる場所」「まだ旅を楽しめる場所」があるというだけで、大きな励みになるのではないでしょうか。
父は定期券を使って、次は界 出雲に行く計画を立てているそうです。
「もう一回、いや、あと5回は行けるな」と、ちょっとしたワクワクが日常の中に灯っているようでした。
私にとっても、あの旅行はただの親孝行ではありませんでした。
離れて暮らす父と、改めてゆっくり向き合い、笑い合い、静かな時間を共に過ごす。そんな体験ができたのは、この定期券のおかげです。
70歳という年齢は、決して“終わり”ではなく、新しい旅の“始まり”にできる。
星野リゾートのシニア割引は、そんな可能性をそっと示してくれるものでした。
「もう歳だから」なんて言わずに、一歩踏み出してみませんか?
その先には、思っていたよりもずっと豊かで、心あたたまる旅が待っているかもしれません。
そしてその旅は、あなた自身のためだけではなく、家族とのつながりを深める、かけがえのない時間にもなるのです。