シニアからのはるめくせかい

年齢を重ねた今だからこそときめきはるめく!毎日が楽しくなるシニアのための悠々自適生活応援マガジンです

シニア割引がない太平洋フェリー、それでも心に残る船旅がある理由

「えっ、太平洋フェリーってシニア割引ないの?」

そんな声が、ちらほらと聞こえてきそうです。
仙台・名古屋・苫小牧を結ぶ長距離フェリーとして、多くの旅人に愛されてきた太平洋フェリー。
でも、2025年4月現在、高齢者向けの特別な割引制度、いわゆる「シニア割引」は存在しません。

え、なんで? 高齢化が進むこの時代に?
そう思ったあなた、実は筆者も同じ気持ちでした。

だけど、調べていくうちに分かったんです。
割引は“ない”けれど、“楽しめない”わけじゃない。
むしろ、シニア世代だからこそ味わえる、贅沢で心に残る時間が、船上には広がっているんです。


シニア割引がない、でも…それには理由がある?

太平洋フェリーの料金体系は、季節や部屋のグレード、車両の有無などによって細かく設定されています。特等から2等寝台、雑魚寝スペースまでバリエーションも豊富。
その中に“年齢による割引”は含まれていません。つまり、60歳を超えていても、70歳でも、80歳でも、「特別な値引き」は今のところナシ。

「え、ちょっと不親切じゃない?」と感じる方もいるかもしれません。
でも、これにはいくつかの背景があるようです。

まず一つは、太平洋フェリーが“クルーズ感覚”を意識して運営されていること。
つまり「移動手段としての船」ではなく、「旅そのものを楽しむ船旅」なんです。

また、シニア世代はオフシーズンや早割を活用するのが得意というデータもあるそうで、あえて年齢を軸にした割引を用意する必要がない、と判断されているのかもしれません。


それでも、お得に旅したい。そんなときは…

とはいえ、「割引がないから」とあきらめるのは早い。
実は太平洋フェリーには、シニア割に負けない“節約術”がたくさん存在しています。

まずは定番の早割
出航の45日前、もしくは21日前までに予約すれば、最大で30%近く安くなることもあります。

そして、オフシーズンを狙うのも鉄板の手。
冬や秋などは料金がガクッと下がる上に、船内も比較的空いていて静か。
ゆったりとした空間で、読書や海を眺めながら過ごすにはぴったりの時期です。

さらに、インターネット割引往復割引キャンペーンも要チェック。
特に車を載せる人は、車両運賃が割引になるドライブキャンペーンなんかが狙い目。

「なるほど、割引がないなら、知恵でカバーってわけか。」

そう、旅上手なシニアは、“情報のアンテナ”も立てているんです。


実際どうなの?シニアたちのリアルな声

言葉だけじゃ実感が湧かない。
そんなあなたのために、実際に太平洋フェリーを利用したシニア世代の体験談をご紹介しましょう。

――68歳のIさんは、仙台から苫小牧まで夫婦で旅行。
「シニア割引がないと知って一瞬しょんぼりしたけど、45日前の早割を使えば意外と安くて驚いた」とのこと。
1等の個室は静かで広く、「まるで小さなホテルみたいだった」とご満悦。
船内のラウンジでコーヒーを飲みながら、奥さんと昔の旅行の話に花を咲かせたそうです。

――65歳のKさんは、名古屋から仙台へ娘に会いに行く旅。
「シニア割引がないなら2等でいいわ」と割り切って、寝台付きの雑魚寝スペースへ。
若い子たちと相部屋になるのは最初不安だったけど、「意外と皆静かで、カーテンもあったから安心だった」とニッコリ。
船内のお風呂は「広くて温泉みたいで最高」だったとか。次は往復割引を使いたいと意気込んでいました。

――70歳のSさんは、苫小牧から名古屋まで、マイカーと共に船旅。
「秋のドライブキャンペーンを見つけて、迷わず予約した」と語ります。
1等和室を選び、畳でごろんと寝転ぶ幸せを満喫。
映画を観たり、船内のカラオケを楽しんだり、「こんな旅、もっと早く知っていれば…」としみじみ語ってくれました。


シニアだからこそ、ゆっくり味わいたい「船旅」という贅沢

年齢を重ねると、「スピード」よりも「深さ」が旅の軸になります。
飛行機のように慌ただしく移動するのではなく、ゆっくりと波の音を聴きながら、日常から少し距離を置く。
そんな“心の余白”を取り戻す時間こそが、フェリー旅の魅力です。

海を見ながら、思い出すのは若い頃の冒険や、家族との時間、あるいは叶わなかった恋――
そういう“記憶のかけら”を、ゆったり拾い上げるような旅になることもあるのです。

誰かとの再会のための旅、
自分を見つめ直すためのひとり旅、
新しい出会いを求める旅。

船は、ただの移動手段じゃありません。
人生の次の章をめくる“静かな扉”かもしれないのです。


最後に、ちょっとしたアドバイス

シニア割引がなくても、太平洋フェリーを賢く、お得に、そして心豊かに楽しむためのヒントをまとめてみました。

  • 最新のキャンペーンをこまめにチェック
    → 季節ごとにお得なプランが発表されていることも。

  • 早めの計画がカギ
    → 特に45日前、21日前割引は効果大。予約サイトのアラート登録もオススメ。

  • 部屋選びで快適さが変わる
    → 予算に応じて、1等や和室を選ぶとぐっと旅の質が上がります。
    ただし、2等寝台でも「意外と快適だった」という声多数。

  • 旅の目的を明確に
    → 恋愛、家族、人生の節目…何のために旅に出るのかを決めると、プランが立てやすくなります。


さいごに:シニア割引がなくても、「旅の豊かさ」は値引きできない

太平洋フェリーには、確かにシニア専用の割引はありません。
でも、それで損をしているかといえば、答えはNOです。

むしろ、割引以上の“価値”が、この船旅にはある。
時間をかけて旅すること、海の上で自分と向き合うこと、そして新しい思い出を刻むこと――
それは、お金には換えられない体験です。

「割引がない」ではなく、「どう楽しむか」。
それこそが、旅上手な大人の流儀なのかもしれません。

さあ、次はあなたの番です。
早割を狙うもよし、畳の部屋でくつろぐもよし。
船の汽笛が、きっとあなたの背中をそっと押してくれるはずです。