60代、70代からの新しい扉—スマホがあなたの世界を広げる
「正直、最初は難しそうで怖かった。でも今では毎日、孫の写真が送られてくるのが何よりの楽しみになっています」
83歳の吉田さんは、スマートフォンを持ち始めて1年。最初は不安だらけだった毎日が、今では家族との新しいつながりの喜びに変わっています。
高齢者のスマートフォン所有率は年々上昇していますが、まだ「私には難しい」「今さら覚えられない」と躊躇されている方も多いのではないでしょうか。しかし、スマートフォンは単なる通話道具ではなく、あなたの生活を豊かにする「新しい窓」なのです。
今回は、シニア世代がスマートフォンを契約する際のポイントから、楽しみ方まで、具体的なエピソードを交えながら詳しくご紹介します。
スマホが開く新しい世界—なぜ今、持つべきなのか
「コロナ禍で外出が制限された時、スマホがなかったら本当に孤独だったでしょうね」と語るのは、76歳の鈴木さん。毎朝のラジオ体操をオンラインで仲間と続け、友人とのビデオ通話で元気をもらい、電子書籍で読書を楽しむ生活が身についたそうです。
スマートフォンを持つことで広がる世界は、想像以上に大きいのです。
- 家族や友人と写真や動画を簡単に共有できる
- 外出せずに買い物や銀行取引ができる
- 天気予報や災害情報をリアルタイムで確認できる
- 体調管理アプリで健康をサポート
- 趣味のコミュニティに参加して新しい仲間ができる
「記憶力が衰えてきたのが気になっていましたが、スマホのカレンダーに予定を入れておけば安心です。薬の時間も通知してくれるので助かっています」と70歳の田中さん。
こうした声からもわかるように、スマートフォンは「便利なもの」を超えて、日々の生活の質を高める強い味方になるのです。特に移動が困難になってきた高齢者にとって、自宅にいながら世界とつながれる価値は計り知れません。
スマートフォン契約のハードルは意外と低い
「高齢だから契約できないのでは?」という心配は無用です。携帯電話会社は年齢による契約制限を設けていません。成人であれば誰でも契約可能です。
ただし、75歳以上の方の場合、ご家族の同伴や確認を求められることがあります。これは決して差別ではなく、トラブルを未然に防ぐための配慮です。高額な機種やプランの押し付けなど、不当な販売から守るための仕組みと理解しましょう。
「娘と一緒に店舗に行ったら、スタッフさんが本当に丁寧に説明してくれました。難しい用語も分かりやすく言い換えてくれて安心でした」と65歳の佐藤さんは語ります。
契約に必要な準備—スムーズに進めるためのチェックリスト
スマートフォンを契約する際に必要な書類は以下の通りです:
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など)
- 支払い方法の情報(クレジットカードまたは銀行口座情報)
- お住まいの住所を確認できる書類(公共料金の請求書など)
「書類を揃えるのが面倒だと思っていましたが、マイナンバーカード1枚で本人確認も住所確認もできて意外と簡単でした」と72歳の山田さんは振り返ります。
また、契約前に考えておきたいのが予算です。月々の料金は大きく分けて「基本料金(データ通信料)」と「端末代金」に分かれます。最近は格安SIMと呼ばれる低価格のプランも増えているので、利用頻度に合わせて選びましょう。
「息子に相談したら、私の使い方なら月1,000円台のプランで十分だと教えてくれました。思っていたより負担が少なくて安心しました」と68歳の高橋さん。予算面での不安も、事前にご家族に相談することで解消できることが多いです。
シニアにやさしいスマートフォンの選び方
高齢者向けに特別に設計されたスマートフォンも数多く販売されています。これらは操作がシンプルで、文字が大きく表示されるなど使いやすさに配慮されています。
- らくらくスマートフォンシリーズ(NTTドコモ)
- BASIO(au)
- シンプルスマホシリーズ(ソフトバンク)
「最初は孫と同じiPhoneにしようかと思いましたが、店員さんのアドバイスでらくらくスマホにしました。ボタンが大きくて見やすいし、操作がシンプルで本当に助かっています」と77歳の中村さんは満足そうに話します。
機種選びのポイントは以下の通りです:
- 文字やアイコンが見やすいこと
- 操作がシンプルで直感的であること
- バッテリーの持ちが良いこと
- 防水機能があると安心
- 緊急時の機能が充実していること
「お風呂で読書するのが好きなので、防水機能は必須でした。万が一落としても大丈夫なんです」と本好きの69歳、伊藤さんは電子書籍の便利さを実感しているそうです。
契約時の注意点—トラブルを回避するために
契約時に注意したいのが、不要なオプションへの加入です。調査によると、スマートフォン契約時のトラブルの約40%がこの「不要なオプション」に関するものだとされています。
「後から請求書を見たら、使ってもいないセキュリティサービスに月額800円も払っていることに気づきました」という74歳の木村さんの経験は珍しくありません。
トラブルを避けるためのポイントは以下の通りです:
- 家族や信頼できる人と一緒に店舗へ行く
- 契約内容をその場でしっかり確認する
- わからない用語があれば遠慮なく質問する
- 契約書は必ず持ち帰り、後でも確認できるようにする
- クーリングオフ期間があることを覚えておく
「私は耳が遠いので、孫に一緒に来てもらって説明を聞いてもらいました。若い子は要点をさっと理解してくれるので助かります」と81歳の斎藤さん。心強いサポーターがいると安心ですね。
スマホデビュー後の学びと楽しみ—一歩ずつ進む喜び
スマートフォンを手に入れた後も、使いこなすまでには時間がかかるものです。焦らず、一歩ずつ進みましょう。
「最初の1週間は電話とメールだけ。次の週はカメラの使い方を覚えて、その次はLINEを始めました。少しずつだからこそ、混乱せずに覚えられたんです」と66歳の岡田さんは学習法を教えてくれました。
多くの携帯ショップやカルチャーセンターでは、シニア向けのスマホ教室を開催しています。同年代の仲間と一緒に学ぶことで、新しい友人との出会いにもなるかもしれません。
「スマホ教室では、同じように苦戦している仲間がいて心強かったです。先生に何度も同じ質問をしても優しく答えてくれて。今では教室の仲間とLINEグループで日々の出来事を共有しています」と70歳の小林さんは笑顔で話します。
また、家族からのサポートも大きな力になります。調査によると、スマートフォンの利用について51.4%の高齢者が家族や友人からの助けを受けた経験があるそうです。
「孫が『おばあちゃん、今度これやってみよう』と少しずつ新しいことを教えてくれるんです。彼との共通の話題ができて、前より会話が増えました」と78歳の渡辺さんは、スマホが世代間のコミュニケーションツールになっていると話します。
シニアだからこそ広がる可能性—スマホがつなぐ新しい人生
スマートフォンは単なる通信機器ではなく、あなたの生活を豊かにする「可能性の扉」です。特に健康面でのサポートは見逃せません。
「歩数計アプリを入れたら、毎日の散歩が楽しくなりました。昨日より100歩多く歩こうと目標ができて、健康維持のモチベーションになっています」と71歳の田村さん。
また、趣味の幅も広がります。
「YouTubeで編み物の動画を見つけて、新しい編み方を覚えました。若い頃にやっていた趣味が復活して、今では同じ趣味の人たちとオンラインコミュニティで交流しています」と67歳の加藤さんは新しい楽しみを見つけました。
さらに、家族とのつながりも深まります。
「遠く離れた孫の成長を、動画や写真でリアルタイムに見られるのが何よりの幸せです。昔なら年に数回の手紙か電話だけだったのに、今では毎日の生活を共有できる。この喜びはスマホがなければ味わえなかったでしょう」と84歳の山本さんは語ります。
まとめ—あなたの新しい一歩を応援します
スマートフォンは年齢に関係なく、誰もが使える便利なツールです。契約時の不安や使い方の心配も、適切なサポートがあれば解決できます。
- 契約は成人であれば年齢制限なく可能
- シニア向けの使いやすい機種も多数ある
- 家族のサポートや専門のスマホ教室を活用しよう
- 一歩ずつ、自分のペースで学んでいくことが大切
- 新たな趣味や人とのつながりが生まれる可能性が広がる
「最初は本当に不安でしたが、今ではスマホがないと考えられない生活になりました。あの時思い切って持って良かった」と口を揃えるシニアの皆さん。
人生100年時代と言われる今、新しいことに挑戦する勇気は人生をより豊かにしてくれます。スマートフォンという小さな窓から、あなたの世界がもっと広がりますように。
次の記事では、シニアに人気のアプリや便利な設定方法について詳しくご紹介します。どうぞお楽しみに!