シニアからのはるめくせかい

年齢を重ねた今だからこそときめきはるめく!毎日が楽しくなるシニアのための悠々自適生活応援マガジンです

シニアからの趣味で人生が輝く、素敵な出会いの見つけ方

今日お話ししたいのは、「趣味」のこと。でも、ただの時間つぶしじゃありません。あなたの人生をもっと豊かにして、素敵な出会いまで運んでくれる、そんな趣味についてです。

「出会いって、恋愛のこと?」って思われました?ええ、もちろんそれもあります。でも、それだけじゃないんです。人生を共に楽しめる友人、同じ価値観を持つ仲間、お互いを尊重し合えるパートナー。そういった、これからの人生を一緒に歩んでいける人との出会いのことなんです。

シニアだからこそ輝く、趣味の選び方

若い頃の趣味と、今から始める趣味は、ちょっと違うんですよね。

若い頃は、上達すること、競争に勝つこと、目立つことに価値を置いていたかもしれません。でも今は違います。今のあなたには、長い人生で培ってきた経験、深い洞察力、そして何より、物事の本質を見抜く力があります。

シニアの趣味に大切な三つのポイント、お伝えしますね。

一つ目は、価値観を共有できること。同じような人生経験を積んできた人と、自然につながれる趣味。お互いの話に「ああ、わかる」って頷き合える、そんな関係が生まれる趣味がいいんです。

二つ目は、続けることで深まっていくこと。一度やったら終わりじゃなくて、続けるほどに奥深さが見えてくる。そのプロセス自体が、人生と重なって見えてくる。そういう趣味です。

三つ目は、誰かの役に立てること。自分だけで完結するんじゃなくて、コミュニティや他の人との関わりが生まれる。人は誰かの役に立っている時、一番生き生きするものですから。

心がときめく、シニアにぴったりの趣味たち

ワインやお茶の世界を楽しむ

ワインやお茶のテイスティング、素敵だと思いませんか。

これはね、単なる飲み物じゃないんです。そこには歴史があって、地理があって、文化があって。一杯のワインやお茶の中に、遠い国の風景や、作り手の想いが詰まっているんです。

地域のワインバーやお茶の会で開催されているテイスティングイベント、参加してみませんか。同じテーブルを囲んで、「このワインの香り、懐かしいわね」「私の故郷の秋の空気に似ている」なんて話をする。そこから会話が広がって、気づけば「今度一緒にランチでも」なんて約束ができている。そういうことが、自然に起こるんですよ。

ソムリエやお茶の講座の初級コースもおすすめです。体系的に学ぶと、また違った楽しみ方ができますし、同じ講座に通う仲間もできます。

私の知り合いに、72歳でワインの勉強を始めた方がいらっしゃいます。「人生でワインほど、時間と共に味わいが深まるものはない。それって、人間も同じだって気づいたんです」って、目を輝かせておっしゃっていました。

ゆっくり歩く、走る、自転車をこぐ

ウォーキングやジョギング、サイクリング。これらは、ただの運動じゃありません。

地域の清掃活動を兼ねたウォーキング、チャリティーランニング、川沿いのサイクリングイベント。こういった「目的のある運動」に参加してみてください。

同じ目的を持って体を動かす仲間って、不思議と心も通じ合うものなんです。「今日はちょっと膝が痛くて」「じゃあ、私がペース合わせますから一緒に歩きましょう」。そんな優しい言葉が自然に交わされる。

運動の後のお茶や食事の時間も、また楽しい。「最近、孫がね」「うちの庭の花が咲いてね」。何気ない会話から、深い友情が生まれることもあります。

大事なのは、無理をしないこと。自分のペースで、楽しめる範囲で。続けることが何より大切です。

68歳のヨシコさんは、ご主人を亡くされた後、地域のウォーキングクラブに参加されました。最初は「一人だと続かないから」という理由だったそうです。でも今では、毎週のウォーキングが生きがいになって、クラブの仲間と旅行にも行かれるようになったとか。「主人が背中を押してくれたのかもしれないわね」って、穏やかに笑っていらっしゃいました。

美術館で心を豊かに

美術館や博物館での時間、いかがですか。

若い頃は、「有名な作品を見た」っていう事実が大事だったかもしれません。でも今は違います。一つの絵画の前に立って、じっくりと向き合う。「この色使い、私の人生のあの時期を思い出すな」「この作品の哀しみ、わかる気がする」。そういう深い鑑賞ができるのが、人生経験を積んだシニアの特権なんです。

美術館の定期講座や、学芸員さんによるギャラリートーク、参加してみてください。美術館の友の会に入れば、鑑賞会の後のお茶会で、同じ感性を持つ方と出会えます。

さらに一歩進んで、美術館のボランティアガイドになるという道もあります。来館者に作品を案内する。それは、自分の人生経験を通して、作品の新しい解釈を伝えるということ。とても意義深い活動です。

面白いエピソードを一つ。ある美術館で80歳の女性ボランティアガイドさんが、若いカップルに作品を説明していた時のこと。「この絵の中の老夫婦の手の重ね方を見てごらんなさい。長年連れ添った者にしかわからない、そっと支え合う距離感があるでしょう」って。その言葉に、若いカップルが真剣に耳を傾けていたそうです。人生の先輩だからこそ伝えられることって、たくさんあるんですよね。

料理で心を通わせる

料理教室、特に郷土料理や各国の伝統料理の教室はいかがでしょう。

料理って、その土地の文化や歴史が詰まっているんですよね。「この料理、子どもの頃におばあちゃんが作ってくれたのに似ている」「亡くなった母の味だ」。料理を通して、懐かしい思い出が蘇る。そして、その思い出を誰かと共有する。

料理教室の素敵なところは、作った後に一緒に食べられること。同じテーブルを囲んで、一緒に作った料理を味わう。それだけで、距離がぐっと縮まります。

習った料理を、今度は自分が誰かに振る舞う。お孫さんに、昔の友人に、新しく知り合った方に。「この料理、習ってきたの。よかったら食べてみて」。そんな言葉から、新しい交流が始まります。

76歳のタロウさんは、奥様が料理上手で、ずっと台所には立たなかったそうです。でも奥様が入院された時、「自分でも何か作れるようになりたい」と料理教室に通い始めました。最初は包丁の持ち方もおぼつかなかったそうですが、今では教室の人気者。「男性で料理を始めるなんて勇気がある」「丁寧に作られますね」って、特に女性参加者から一目置かれる存在になったとか。退院された奥様も、「あなたの作るカレー、私より美味しいわね」って笑っていらっしゃるそうです。

自然の中で心を解き放つ

バードウォッチングや植物観察、いかがですか。

自然の中で、静かに鳥や植物を観察する。急ぐ必要はありません。ゆっくりと、自分のペースで。都会の喧騒から離れて、鳥のさえずりに耳を傾ける。季節の移ろいを肌で感じる。それだけで、心が洗われるような気持ちになります。

地域の野鳥の会や植物観察会、たくさんありますよ。定例の観察会に参加すると、自然と顔なじみができます。「先週見たあの鳥、今日も来ていましたよ」「この花、去年より一週間早く咲きましたね」。そんな会話から、季節を共有する喜びが生まれます。

自然観察は「待つ」趣味です。鳥が来るまで、花が咲くまで、じっと待つ。でも、その待つ時間そのものが豊かなんです。人生で培った忍耐力や観察眼が、ここで輝きます。

70歳のミドリさんは、ご主人を亡くされた後、「一人で家にいると気持ちが沈む」と悩んでいらっしゃいました。娘さんの勧めで植物観察会に参加されたところ、「草花は何も語らないけれど、毎週会いに行くと、ちゃんと成長を見せてくれる。それが嬉しくて」と、今では欠かさず参加されています。観察会で知り合った同年代の男性と、今では一緒に植物園巡りもされているとか。「友達以上、恋人未満。でも、それがちょうどいいのよ」って、少し照れながらおっしゃっていました。

趣味を通じて、人生の伴走者と出会う

趣味が、人生を変えることもある

ここで、趣味を通じて人生が大きく変わった方々の話を、いくつか紹介させてください。

ワインが結んだ、第二の人生

ヒロシさんは75歳。奥様を5年前に亡くされて、しばらくは何もする気になれなかったそうです。「妻と二人でよく飲んでいたワインを、一人で飲むのが辛くて」と、ワインのボトルを見るのも避けていました。

でも、あるご友人が「ヒロシさん、ワインの講座に一緒に行かないか」と誘ってくださった。最初は気が進まなかったけれど、「妻が好きだったワインのことをもっと知りたい」という気持ちで、参加を決めたそうです。

講座で出会ったのが、68歳のケイコさん。彼女も数年前に旦那様を亡くされていて、「主人が好きだったワインを学びたくて」と参加されていました。

二人は最初、ワインの話だけをしていました。でも、次第に「連れ合いとの思い出」「一人になってからの寂しさ」「でも、これからも人生は続いていく」。そんな深い話をするようになったんです。

今では、二人でワイナリー巡りの旅行に行ったり、他の受講生を誘って小さなワイン会を開いたり。「再婚するつもりはないけれど、人生の残りの時間を一緒に楽しめる相手ができて、本当に感謝している」とヒロシさん。「亡くなった妻も、きっと喜んでくれていると思う」とおっしゃっていました。

ウォーキングで見つけた、支え合う仲間

66歳のマイコさんは、糖尿病の診断を受けて、医師から「運動を習慣にしてください」と言われました。でも、一人で歩くのは続かない。そう思っていた時、市の広報で地域のウォーキングクラブの案内を見つけました。

「高齢者ばかりだったらどうしよう」と不安もあったそうですが、勇気を出して参加。すると、60代から80代まで、幅広い年齢層の方が参加されていて、それぞれのペースで楽しんでいました。

そこで出会ったのが、73歳のケンタさん。元小学校の先生で、定年後もずっとウォーキングを続けていらっしゃいました。ケンタさんは、マイコさんのペースに合わせて、いつも隣を歩いてくださったそうです。

「最初は歩きながら天気の話くらいしかしなかったんです。でも、少しずつ、子どものこと、仕事のこと、これからの人生のことを話すようになって」とマイコさん。

ある雨の日、ウォーキングが中止になって、代わりにみんなでカフェに集まることになりました。その時、ケンタさんが言ったんです。「マイコさん、これからも一緒に歩きませんか。人生も、ウォーキングも、一歩ずつでいいんです。でも、一緒なら、もっと楽しくなる」って。

今では二人でウォーキングクラブの世話役をされていて、新しく参加される方の案内もされています。「再婚はしていませんが、お互いの生活を尊重しながら、良い関係を築けています」とマイコさん。血糖値もすっかり改善されたそうです。

美術館が開いた、新しい世界

79歳のマサヒコさんは、大手企業で役員まで務められた方。定年後は特に趣味もなく、「会社の肩書がなくなったら、自分には何もない」と感じていらっしゃいました。

ある日、暇つぶしに美術館を訪れました。すると、ボランティアガイドの方が熱心に作品を説明している姿を見て、「自分もあんなふうに、何かに情熱を持てたらいいな」と思ったそうです。

それがきっかけで、美術館のボランティアガイド養成講座に申し込みました。講座には、40代から80代まで、様々な年齢層の方が参加されていました。

そこで出会ったのが、71歳のレナさん。元高校の美術教師で、退職後もずっと美術に関わっていたいと思っていらっしゃいました。マサヒコさんのビジネス視点からの作品解釈と、レナさんの芸術的な解釈は、時にぶつかることもありましたが、それがお互いに新しい発見をもたらしたんです。

「会社員時代は、正解を求めていた。でも美術には、正解なんてない。人それぞれの解釈がある。それを学んだことが、人生観を変えた」とマサヒコさん。

今では二人でペアを組んで、来館者に作品案内をされています。「私たち、まだ恋人とかそういうんじゃないんです。でも、美術を通じて心が通じ合う。これ以上の関係があるでしょうか」とレナさんは笑顔でおっしゃっていました。

趣味を始めるための、優しいステップ

「でも、今さら新しいことを始めるのは不安で」。そう思われる方も多いですよね。大丈夫です。一歩ずつ、ゆっくりでいいんですよ。

まず、小さく始めてみてください

いきなり高い道具を買ったり、長期の講座に申し込んだりしなくていいんです。

一日体験、見学会、お試しレッスン。そういったものから始めてみましょう。「合わなかったらやめればいい」くらいの気持ちで大丈夫。実際に体験してみると、「思ったより楽しい」とか「これは自分には合わないな」とか、わかってきます。

道具も、最初はレンタルや借り物で十分。本当に続けたいと思ってから、自分のものを揃えればいいんです。

周りの人に聞いてみる

友人や知人に、「こういう趣味に興味があるんだけど」と話してみてください。意外と「私もやっているよ」「知り合いが詳しいから紹介するよ」という反応が返ってくるものです。

地域の公民館や市の広報、図書館の掲示板なども、情報の宝庫です。シニア向けの講座や教室、たくさん開催されていますよ。

三ヶ月、続けてみる

新しいことを始めて、すぐに楽しいと思えるとは限りません。最初は戸惑いや不安があって当然です。

でも、三ヶ月続けてみてください。三ヶ月経つと、少しずつ慣れてきて、仲間もできて、「これ、楽しいかも」と思える瞬間が来ます。

同じクラスやグループの人と連絡先を交換して、「次も一緒に参加しましょうね」と声をかけ合う。小さな目標を立てて、達成したら自分にちょっとしたご褒美を。そういう工夫をしながら、三ヶ月頑張ってみてください。