シニアからのはるめくせかい

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シニアの再婚で幸せをつかむ方法と心構え

人生の後半を迎えたとき、もう一度誰かと歩みたいと思う気持ちは、決して特別なことではありません。配偶者を亡くされた方、離婚を経験された方、あるいは独身を貫いてこられた方。それぞれの人生を歩んできた今だからこそ、新しいパートナーとの出会いに心が動くことがあるでしょう。

特にバツイチで成人した子供や孫がいる相手との再婚は、若い頃の結婚とは全く違う景色が広がっています。「この年齢で再婚なんて」「子供たちに何と言われるか」そんな不安を抱えながらも、一歩を踏み出したいと願う方々へ。今日は、同じ道を歩んだ先輩たちの経験を通じて、シニアの再婚について一緒に考えていきましょう。

人生の後半だからこそ見える新しい幸せ

68歳の男性が語ってくれた言葉が心に残っています。彼は5年前に妻を病気で亡くし、しばらくは喪失感に打ちひしがれる日々を送っていました。子供たちは独立し、孫の顔を見るのが唯一の楽しみでしたが、家に帰れば誰もいない静寂。夕食は一人、テレビを観るのも一人。そんな日々が続いていました。

「最初は妻への申し訳なさもあって、誰かと一緒になるなんて考えられませんでした。でも地域のサークル活動で知り合った女性と話しているうち、また誰かと人生を分かち合いたいと思うようになったんです」

彼女は63歳で、20年前に離婚を経験していました。成人した娘が二人いて、それぞれ家庭を持っています。二人が出会ったのは、地域の俳句サークル。最初は季節の移ろいや自然の美しさについて語り合うだけでしたが、次第にお互いの人生についても話すようになりました。

「彼女は人生の酸いも甘いも知っている人でした。苦労も経験しているからこそ、人の痛みが分かる。若い頃のような激しい恋愛感情ではありませんが、一緒にいて安心できる、そんな関係が心地よかったんです」

二人が再婚を決めたとき、お互いの子供たちからは様々な反応がありました。賛成してくれる子もいれば、不安を示す子もいました。でも時間をかけて話し合い、理解を得ていく過程そのものが、新しい家族の形を作っていったのです。

子供たちの本音と向き合う覚悟

シニアの再婚で最も大きな壁となるのが、成人した子供たちの反応です。65歳の女性の体験談は、多くの方が共感できるかもしれません。

彼女は夫と死別して10年、娘が二人います。長女は結婚して子供が二人、次女も結婚して別の県に住んでいます。彼女が再婚を考えていると娘たちに伝えたとき、最初の反応は予想外のものでした。

「長女が『お母さん、寂しいのは分かるけど、お父さんのことはどうなるの』と泣き出したんです。次女も『相続とかどうなるの』と現実的なことを聞いてきて。私は少しショックでした。でも、娘たちには娘たちの不安があるんだと気づきました」

彼女は娘たちと何度も話し合いました。亡き夫への愛情は変わらないこと、でも残りの人生を一人で過ごすのは寂しいこと、新しいパートナーと支え合いたいという率直な気持ち。そして相続や財産についても、きちんと説明しました。

「再婚相手には成人した息子が一人いて、彼も最初は警戒していました。『うちの父さんの財産を狙ってるんじゃないか』なんて思っていたみたいです。でも私たちは、お互いの財産は子供たちに残すという遺言書を作成しました。そういった現実的な取り決めをきちんとすることで、子供たちも安心してくれました」

ここで少し横道にそれますが、面白いエピソードがあります。ある70歳の男性が再婚した際、新しい妻の娘さんから「お義父さん」と呼ばれることになったのですが、その娘さんは既に45歳。娘さんのお子さん(つまり孫)からは「ひいおじいちゃん」ではなく「新しいおじいちゃん」と呼ばれることになり、家族写真を撮る時にどう並ぶか、みんなで大笑いしながら相談したそうです。シニアの再婚ならではの微笑ましい光景ですね。

経済面での現実的な話し合い

若い頃の結婚と違い、シニアの再婚では経済面の話し合いが欠かせません。年金、貯蓄、不動産、そして相続。これらをオープンに話し合える関係が、何より大切です。

72歳の男性は、再婚相手の女性と最初から経済面について率直に話し合いました。「お互いの年金額、貯蓄、持ち家の有無。すべて包み隠さず話しました。若い頃なら『お金の話なんて』と思ったかもしれませんが、この年齢だからこそ、現実をしっかり見据える必要があるんです」

彼らは別々の財布を持つことにしました。共同の生活費口座を作り、そこに毎月一定額を入れる。それ以外の個人的な支出は各自の年金や貯蓄から出す。こうすることで、お互いの経済的独立性を保ちながら、共同生活を営んでいます。

「相手の女性には娘さんが二人いて、私には息子が一人います。それぞれの子供に残す財産は別々に管理していて、遺言書もきちんと作りました。面倒な手続きでしたが、これがあるからこそ、子供たちも私たちの再婚を受け入れてくれたんだと思います」

介護の問題と向き合う

シニアの再婚で避けて通れないのが、将来の介護の問題です。60代後半の女性が、再婚相手の男性と交わした約束が印象的でした。

「彼は74歳で、私より7歳年上です。将来、どちらかが介護が必要になる可能性は高い。だからこそ、事前に話し合いました。基本的に介護は専門家に頼る。お互いができる範囲でサポートし合うけれど、無理はしない。そして子供たちに負担をかけないことも約束しました」

彼女たちは、介護保険や民間の介護サービスについても一緒に調べました。近隣の介護施設を見学し、自分たちがどんなサポートを受けられるかも確認しました。

「若い夫婦なら、『一生添い遂げる』という言葉に感動するかもしれません。でも私たちの年齢では、『お互いに無理なく、できる範囲で支え合う』という現実的な約束の方が、よほど愛情深いと感じます」

彼女の言葉には、人生経験を重ねた者だけが持つ深い知恵がありました。完璧な献身を求めるのではなく、現実的にできることを見極める。それが本当の思いやりなのです。

住まいをどうするか

再婚にあたって、住まいをどうするかも大きな問題です。それぞれが長年住んできた家があり、思い出も詰まっている。簡単には決められない問題です。

69歳の男性と66歳の女性のカップルは、独特の解決策を見つけました。「最初の1年は、週の半分を私の家で、半分を彼女の家で過ごしました。お互いの家には亡くなった配偶者との思い出があって、すぐにどちらかを手放すのは難しかったんです」

この期間、二人はゆっくりとお互いの生活スタイルを理解していきました。朝の習慣、食事の好み、寝る時間。若い頃なら柔軟に合わせられたことも、60年以上生きてきた今では、簡単には変えられない部分もあります。

「1年経った頃、自然と『そろそろ一つの家にしようか』という話になりました。結局、私の家に住むことにして、彼女の家は賃貸に出しました。でも彼女の大切な家具や思い出の品は、私の家に持ってきて、一緒に新しい空間を作りました」

家を一つにすることは、単なる物理的な問題ではありません。それぞれの人生を尊重しながら、新しい生活を作り上げていく過程そのものが、二人の絆を深めていったのです。

孫たちが繋ぐ新しい家族の輪

成人した子供たちの反応は複雑でも、孫たちは意外と柔軟に新しい家族を受け入れることがあります。67歳の女性の体験が教えてくれます。

「再婚相手には息子さんがいて、その息子さんには小学生の子供が二人います。最初、私はどう接していいか分かりませんでした。血の繋がらない孫を可愛がれるだろうかと」

でも子供たちの方から、無邪気に近づいてきてくれました。「おばあちゃん、これ見て」「一緒に遊ぼう」。純粋な子供たちの笑顔に、彼女の不安は少しずつ消えていきました。

「私には娘が二人いますが、孫には恵まれませんでした。だから新しいパートナーの孫たちが来てくれることが、こんなに嬉しいなんて。血の繋がりだけが家族じゃないんだと実感しました」

運動会に一緒に行ったり、誕生日を祝ったり。気づけば、子供たちは彼女を本当のおばあちゃんのように慕ってくれるようになりました。「子供たちが橋渡しをしてくれて、息子さんとの関係も自然と良くなっていきました。子供の力ってすごいですね」

健康を支え合う日々

シニアの再婚の良さは、健康面でもお互いを支え合えることです。71歳の男性が語ってくれました。

「一人暮らしのとき、食事は適当でした。コンビニ弁当か、簡単な惣菜。でも再婚してから、ちゃんとした食事を取るようになりました。彼女も『あなたのためだけじゃなく、自分のためにもちゃんと作りたい』と言ってくれて」

彼は糖尿病の気があり、食事管理が必要でした。「一人だと『まあいいか』とついサボってしまいますが、二人だと互いに励まし合える。彼女が散歩に誘ってくれるので、運動の習慣もつきました」

逆に彼女は、膝に不安を抱えていました。「買い物の重い荷物を持ってくれたり、高いところのものを取ってくれたり。小さなことですが、本当に助かっています。一人だったら無理して腰を痛めていたかもしれません」

二人で健康診断に行き、結果を見せ合う。薬の飲み忘れを注意し合う。こんな日常の中に、本当の幸せがあるのです。

社会の目を気にしすぎない

「この年で再婚なんて」という周囲の目を気にする方も多いでしょう。でも、自分の人生を生きるのは自分自身です。

70歳の女性は、最初は近所の目が気になったと言います。「長年一人で頑張ってきたのに、今さら男性に頼るなんてと思われるんじゃないかって。でもある日、近所の奥さんに『素敵ね。私も勇気が出たわ』と言われたんです」

その言葉で、彼女の気持ちは楽になりました。「同じように一人で寂しい思いをしている人は、たくさんいるんだと気づきました。私たちが幸せそうにしていることで、誰かに希望を与えられるなら、それも素晴らしいことだと思えるようになりました」

人生の先輩として、新しい生き方を示すことも、社会への貢献なのかもしれません。

完璧を求めず、ありのままを受け入れる

若い頃の結婚は、理想を追い求めることも多かったでしょう。でもシニアの再婚は、お互いのありのままを受け入れることから始まります。

68歳の男性が言いました。「彼女には持病もあるし、若い頃のようには動けません。私だって同じです。でもそれでいいんです。完璧な相手を求めているわけじゃない。一緒にいて安心できる、笑い合える、そんな関係が何より大切なんです」

彼の妻は、夫の補聴器を自然に受け入れています。大きな声で話すのも、何度も同じことを言うのも、嫌な顔一つせず対応します。「お互い様ですから。私も老眼で字が読めなくなって、彼に読んでもらうことが増えました。足りないところを補い合えばいいんです」

二人の関係には、長年生きてきた者だけが持つ、深い寛容さと優しさがありました。

新しい趣味を一緒に楽しむ

再婚をきっかけに、新しい趣味を始めたというカップルも多くいます。73歳の男性と69歳の女性は、一緒に陶芸を始めました。

「どちらも未経験だったので、一緒に教室に通いました。最初は失敗ばかりでしたが、それがまた面白くて。お互いの作品を見せ合って、笑い合う時間が楽しいんです」

新しいことに挑戦する喜びを共有できることは、二人の関係に活力を与えています。「若い頃は、それぞれ忙しくて、こんな風に趣味を一緒に楽しむ時間なんてありませんでした。今だからこそできる楽しみ方があるんですね」

旅行を楽しむカップルもいます。「体力に自信はありませんが、ゆっくりペースで温泉巡りをしています。二人で計画を立てて、のんびり旅をする。これが今の私たちの幸せです」

子供たちに見守られて

最初は反対していた子供たちも、時間が経つにつれて、親の幸せそうな姿を見て考えが変わることがあります。

65歳の女性の娘さんが、後日こう言ったそうです。「最初は複雑でした。でもお母さんが笑顔でいてくれることが、私たち子供にとっても嬉しいんだと気づきました。一人で寂しそうにしている母を見るより、ずっといいです」

子供たちの理解と祝福を得られたとき、再婚の喜びはさらに深いものになります。「娘たちが二人の結婚を祝ってくれて、小さなパーティーを開いてくれました。孫たちも来てくれて、本当に幸せでした」