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シニアが知っておきたい綿婚式の意味と孫世代への祝い方

最近、お孫さんやお子さんが結婚されて、もうすぐ一年を迎えるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。結婚記念日にはそれぞれ名前がついていて、一年目は「綿婚式」と呼ばれているんです。私たち世代が若い頃は、こういった記念日を特別に祝う習慣はあまりなかったかもしれませんね。でも今は、若い夫婦たちの間で、こうした節目を大切にする文化が広がっています。

今日は、綿婚式について詳しくお話しするとともに、私たちシニア世代だからこそできる祝い方や、若い世代へのエールの送り方について、お伝えしたいと思います。

綿婚式という言葉、初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれませんね。これは結婚してから一年目の記念日のことなんです。なぜ「綿」なのか、そこには素敵な意味が込められています。

綿は、触れるととても柔らかくて温かいですよね。結婚生活の始まりというのは、まだお互いのことを知り合っている段階で、優しさや温かさに包まれた時期です。その温もりを、綿の肌触りに例えているんですね。

そして綿は、柔らかいけれど丈夫で長持ちします。私たちが若い頃に使っていた綿の布団や浴衣、何年も大切に使えたでしょう。そのように、これから長い結婚生活を、強くしなやかに結ばれていってほしいという願いが込められているんです。

さらに、綿花という植物は、小さな種から大きく成長していきます。これからの夫婦の関係や家庭が、どんどん発展していくようにという期待も表しているわけです。

面白いことに、私の友人が最近、孫の綿婚式のお祝いを準備していた時の話なんですが、「綿婚式って、綿菓子を贈るのかい?」と真剣に聞いてきたんです。確かに「わたあめ」も綿ですけれどもね。みんなで大笑いしました。でも考えてみれば、甘くてふわふわの綿菓子も、新婚生活の甘く幸せな時期を表しているようで、悪くないアイデアかもしれませんね。

さて、ここからは私自身の経験や、周りの方々の体験談を交えながら、綿婚式の祝い方についてお話ししたいと思います。

私の孫が去年結婚しまして、今年の春に一周年を迎えました。何か記念になるものを贈りたいと思い、色々と考えたんです。若い人たちの好みは私たちとは違うでしょうから、何を贈ればいいのか、正直迷いました。

デパートを歩き回っているうちに、寝具売り場で素敵な綿のタオルケットを見つけたんです。店員さんに「これは綿婚式のお祝いなんです」と話すと、「素敵ですね。最近、若いご夫婦の間でも綿婚式を大切にされる方が増えているんですよ」と教えてくれました。

私は、肌触りの良い綿100パーセントのタオルケットを二枚購入しました。一枚ではなく二枚にしたのは、「二人で使ってね」という気持ちを込めたかったからです。色は、派手すぎない優しいベージュと淡いブルーにしました。

そして、一緒にメッセージカードも添えました。字を書くのが少し震えるようになった手で、ゆっくりと丁寧に書きました。「結婚一周年おめでとう。これからもお互いを温かく包み合って、幸せな家庭を築いてください。いつも応援しています」

孫からは、すぐに電話がかかってきました。「おばあちゃん、ありがとう。めちゃくちゃ嬉しい。綿婚式のこと、ちゃんと覚えていてくれたんだね」という声は、弾んでいて、私も嬉しくなりました。後日、そのタオルケットを使っている写真を送ってくれて、二人で笑顔で写っているのを見て、胸が温かくなったものです。

高価なものを贈る必要はないんだと思います。大切なのは、その気持ちですよね。私たち世代は、モノがない時代を経験してきました。だからこそ、日常的に使えるもの、実用的なものに価値を感じます。若い人たちも、きっと同じように感じてくれるのではないでしょうか。

別の知り合いの方の話もご紹介します。その方は70代の女性で、息子さん夫婦の綿婚式に、手作りの座布団カバーを贈ったそうです。

「最近の若い人たちは、和室なんて使わないかもしれないけれど」と言いながらも、昔ながらの綿を使った座布団カバーを、自分で縫ったんですって。生地選びから始めて、二週間かけて丁寧に仕上げたそうです。

息子さんのお嫁さんは、それを見てとても感動したそうです。「お母さん、こんなに丁寧に作ってくださって...」と涙ぐんでいたとか。確かに今の時代、手作りのものってあまり見なくなりましたよね。だからこそ、一針一針に込められた思いが、若い人たちの心に響いたんでしょう。

その座布団カバーは、リビングのソファで使われているそうで、「お母さんの愛情を感じながら、くつろいでいます」と、後日お礼の手紙が届いたそうです。作った本人も「古臭いかと思ったけど、喜んでもらえて嬉しかった」と話していました。

私たち世代だからこそ持っている技術や知恵、それを若い世代に伝えることも、素敵な贈り物になるんですね。

実は、私の周りには、シニア世代でも再婚されたご夫婦が何組かいらっしゃいます。人生の後半で新しいパートナーと出会い、もう一度家庭を築くというのは、とても勇気のいることだったでしょう。

そんなご夫婦の一組が、去年再婚されて、今年綿婚式を迎えたんです。70代のご夫婦で、お互いに配偶者を亡くされた後、趣味のコーラスサークルで知り合ったそうです。

綿婚式を迎えるにあたって、「この年で綿婚式なんて、少し恥ずかしい」とおっしゃっていましたが、私は「素敵じゃないですか。何歳になっても、愛し合う二人の記念日は特別なものですよ」と言いました。

そのご夫婦は、お互いに綿のパジャマを贈り合ったそうです。「これから一緒に過ごす夜が、ずっと温かく穏やかなものでありますように」という気持ちを込めて。何十年も人生を生きてきた二人だからこそ、派手なお祝いではなく、日常の中の温もりを大切にされたんでしょうね。

話を聞いた私は、年齢に関係なく、愛する人との記念日を大切にする姿勢に、深く感動しました。むしろ、人生経験を積んだ私たち世代だからこそ、こうした節目の大切さがよく分かるのかもしれません。

さて、若い世代の綿婚式を祝う時、私たちシニアが気をつけたいこともあります。

まず、押し付けがましくならないこと。私たちの時代の常識や価値観を、そのまま押し付けてはいけません。「私たちの時代は、こうだった」という話は、ほどほどにしましょう。若い人たちには、若い人たちの生き方があります。

次に、相手の生活スタイルを考えること。共働きのご夫婦なら、お手入れが簡単なものの方が喜ばれるでしょう。住んでいる場所が狭ければ、大きなものより小さくて実用的なものの方がいいですよね。

そして、金額にこだわらないこと。高価なものを贈れば喜ばれるというわけではありません。むしろ、気持ちのこもった手頃なものの方が、相手も気を使わずに受け取れます。

最後に、何より大切なのは、二人を見守っているという気持ちを伝えること。「いつでも味方だよ」「困ったことがあったら、いつでも相談してね」という温かいメッセージこそが、最高の贈り物かもしれません。

私たち世代は、長い結婚生活を経験してきました。楽しいこともあれば、辛いこともありました。喧嘩もしましたし、意見が合わないこともたくさんありました。でも、それを乗り越えてきたからこそ、今があります。

結婚一年目の若い夫婦に伝えたいことがあります。これから色々なことがあるでしょう。今のような甘い時期ばかりではないかもしれません。でも、お互いを思いやる気持ちさえあれば、どんな困難も乗り越えられます。

綿のように柔らかく、でも強く。そして時間とともに成長していく。そんな関係を築いていってほしいと思います。

私の夫とは、50年以上連れ添いました。正直に言えば、最初の頃は喧嘩ばかりでした。性格も違うし、育った環境も違う。当たり前ですよね。でも、子供が生まれ、一緒に困難を乗り越えるうちに、いつの間にか夫は私のかけがえのないパートナーになっていました。

今では、言葉にしなくても相手の気持ちが分かります。朝起きて、夫の顔を見るだけで、今日の体調や気分が分かるんです。これは、長い時間を一緒に過ごしてきたからこそ得られた宝物です。

綿婚式を迎える若い夫婦たちには、「まだまだこれからだよ」と言いたいです。一年なんて、まだほんの始まりです。これから何十年と続く結婚生活の中で、もっともっと深い絆が育っていくはずです。

私たちシニア世代にできることは、若い人たちを温かく見守り、時には経験から学んだことを伝え、困った時には支えになることです。決して口出しし過ぎず、でもいつでも頼れる存在でいること。それが、私たちの役割なのかもしれません。

綿婚式のお祝いを通じて、若い世代と私たちシニア世代が、世代を超えて心を通わせることができたら、こんなに素敵なことはありません。

もし、お孫さんやお子さんが結婚一周年を迎えるなら、ぜひ何か一言、お祝いの言葉をかけてあげてください。「おめでとう」というシンプルな言葉でいいんです。その言葉が、若い二人にとって、大きな励みになるはずです。

そして、もしシニア世代の方で、最近再婚されたという方がいらっしゃったら、ぜひ綿婚式を祝ってみてください。何歳になっても、愛する人との記念日は特別なものです。恥ずかしがる必要なんてありません。むしろ、人生の後半で見つけた愛だからこそ、より大切に、より深く味わえるのではないでしょうか。

綿という素材は、昔から日本人の生活に欠かせないものでした。布団も、浴衣も、手拭いも、みんな綿でできていました。私たち世代は、綿のぬくもりをよく知っています。その温かさ、柔らかさ、そして丈夫さ。

そんな綿のような結婚生活を、若い世代にも、そして私たちシニア世代にも、送ってほしいと願っています。柔らかく相手を包み込み、でも芯は強く、そして時間とともに豊かに成長していく。そんな関係性こそが、幸せな結婚の形なのではないでしょうか。