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葬儀で長男の嫁が何もしない時の対処法

「長男の嫁」だからこそできる。葬儀での心づかいと私の体験

「あなたは長男の嫁なんだから」

この言葉が重く響いた経験はありませんか?特に葬儀の場では、この立場に伴う期待や役割の重さを感じることが少なくありません。しかし、私が経験した葬儀での出来事は、単なる「義務」ではなく、家族の絆を深める貴重な機会となりました。

今回は、葬儀における「長男の嫁」の役割について、私自身の体験を交えながらお伝えします。つらい場面だからこそ、心を込めた一つひとつの行動が、家族全体の心の支えになるのかもしれません。

「長男の嫁」に期待される役割とは

「一番忙しいのは長男の嫁だよ」

これは義母がよく言っていた言葉です。葬儀の場では特に、長男の嫁には多くの役割が期待されます。これは単なる因習ではなく、家族を支える重要な役割でもあるのです。

喪主のサポート役としての存在

多くの場合、長男は喪主を務めることになります。そして長男の嫁は、その最も身近なサポート役として、様々な面で支える役割を担います。

「夫が喪主を務めた義父の葬儀では、夫は精神的にも体力的にも限界でした。弔問客への対応、葬儀社との打ち合わせ、親族間の調整…。夫一人では到底こなせない量の仕事がありました」

これは実際に義父の葬儀を経験した私の言葉です。喪主である夫は、悲しみの中でも冷静さを保ち、様々な判断を下さなければなりませんでした。そんな夫の隣で、私は目に見える形でのサポートを心がけました。

具体的には、葬儀社からの説明を一緒に聞き、必要事項をメモしておくこと。夫が弔問客と話している間に、次の弔問客の受け入れ準備をすること。夫が少しでも休める時間を作ることなどです。

「喪主の妻」という立場だからこそできる、さりげないサポートが、葬儀全体の流れをスムーズにするのです。

弔問客への心配り

葬儀では多くの弔問客が訪れます。その一人ひとりに対する心配りも、長男の嫁の大切な役割です。

「義父が亡くなった時、予想以上に多くの方が弔問に来てくださいました。中には遠方から来られた方や、高齢の方もいらっしゃいました。そうした方々に、少しでも快適に過ごしていただくための配慮が必要でした」

私の場合、弔問客が到着すると、まず靴の整理をし、上着をお預かりしました。そして席まで案内し、お茶や軽食を勧めるようにしました。特に高齢の方には、少し高めの座布団を用意したり、トイレの場所を事前に案内するなどの配慮も行いました。

「ありがとう、助かるよ」と言ってくださる方がいると、疲れていても不思議と力が湧いてきたものです。

親族間の調整役

葬儀では、普段会うことの少ない親族が一堂に会します。そんな中で、円滑なコミュニケーションを促す役割も長男の嫁には期待されます。

「義父母の親族の中には、長年会っていない方々も多くいました。そのため、誰が誰なのか分からない状況もありました。そこで私は、親族同士の関係を把握し、適切に紹介することを心がけました」

例えば、「こちらは義父の妹の息子さんです」「こちらは義母のいとこにあたる方です」といった紹介をすることで、親族間の会話のきっかけを作りました。また、食事の際には、普段会わない親族同士が同じテーブルになるよう席配置を工夫し、交流の機会を増やすようにしました。

こうした小さな配慮が、親族間の絆を深め、故人を偲ぶ場をより温かいものにするのです。

実際の葬儀での体験談〜義父を見送った日々〜

実際に私が経験した義父の葬儀での出来事を、具体的にお伝えします。葬儀の流れに沿って、「長男の嫁」としての体験をご紹介します。

葬儀前の準備段階で心がけたこと

義父が亡くなったのは、桜が満開の4月でした。突然の訃報に、家族全員が動揺する中、まずは冷静に何をすべきかを整理することから始めました。

「義父が亡くなった夜、私は家族の誰よりも早く動き始めました。まず、葬儀社のリストを作り、夫と義母に相談しながら決定しました。次に、連絡すべき親族や知人のリストを作成し、夫と分担して連絡を取りました」

葬儀の前日には、弔問客が多く訪れることが予想されたため、お茶やお菓子、簡単な食事の準備も行いました。さらに、小さな子供連れの親族のために、子供用のスナックや飲み物、塗り絵などを用意しておいたのも良かったと思います。

「準備をしていると、義母が『あなたがいてくれて本当に助かる』と言ってくれました。その言葉に、私自身も支えられました」

葬儀の準備は確かに大変ですが、家族の誰かが喜んでくれたり、感謝してくれたりする言葉があると、不思議と力が湧いてくるものです。

葬儀当日の動き方と心がけ

葬儀当日は、朝早くから夜遅くまで、ほとんど休む暇がありませんでした。しかし、その中でも特に心がけたことがあります。

「葬儀当日、私は自分の動きを『見せすぎない』ことを意識しました。確かに多くの仕事がありましたが、あまりにも忙しそうにしていると、弔問客や親族に申し訳ない気持ちを抱かせてしまうからです」

例えば、お茶を運ぶときも小走りではなく、落ち着いた歩き方で。身内の方々に何か手伝ってもらう時も、命令口調ではなく、丁寧にお願いする言葉遣いを心がけました。

「特に印象に残っているのは、義父の古い友人が来られた時のことです。その方は義父との思い出話を語ってくださいました。私はその場にいて、お茶を注ぎながらも、その話に耳を傾けました。後で義母が『あの話を聞けて良かった』と言っていました」

忙しい中でも、故人を偲ぶ大切な話を聞く時間を作ることも、実は重要な役割なのだと感じました。

思いがけない出来事と対応

どんなに準備をしていても、予期せぬ出来事は起こるものです。私の場合も、いくつかの突発的な出来事がありました。

「葬儀の最中、義父の兄弟間で過去の確執が蘇り、少し言い争いになりそうな場面がありました。私は、さりげなく間に入り、『お茶が入りましたよ』と声をかけ、場の空気を変えることを試みました」

また、弔問客の中に、義父と仲が良かったものの、義母とは少し関係が複雑だった方がいらっしゃいました。そのような状況でも、私は双方に配慮しながら、両者が気まずい思いをしないよう心がけました。

「突発的な出来事に動揺しそうになることもありましたが、『この場を穏やかに進めること』を最優先に考えると、自然と対応が見えてきました」

葬儀という非日常の場では、日常では表面化しないような感情が現れることもあります。そんな時、長男の嫁という少し距離のある立場だからこそ、客観的に状況を見て対応できることもあるのです。

心が軽くなる「長男の嫁」としての心構え

葬儀での長男の嫁の役割は確かに大変ですが、心構えを少し変えるだけで、その負担は軽減できます。私自身が実践して良かったと思う心構えをご紹介します。

完璧を求めすぎない

「葬儀の準備で一番辛かったのは、『完璧にしなければ』というプレッシャーでした。しかし、ある時、義母が『あなたは十分やってくれている』と言ってくれたおかげで、肩の力が抜けました」

葬儀は確かに大切な儀式ですが、完璧な葬儀などありません。故人を偲び、参列者が心を寄せ合える場であれば、それで十分なのです。細かいことで自分を責めすぎないことが、長く続く葬儀の間、心身の健康を保つコツです。

助けを求めることも大切

「最初は『長男の嫁だから』と、何でも一人でやろうとしていました。しかし、それでは体力的にも精神的にも持たないと気づき、少しずつ他の親族にも協力をお願いするようになりました」

例えば、義母の妹に弔問客の接待を手伝ってもらったり、夫の弟の妻に食事の準備を分担してもらったりしました。そうすることで、自分の負担も減りましたし、親族全体で故人を送る雰囲気が生まれました。

「助けを求めることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、他の親族に『参加する機会』を提供することにもなるのです」

自分の時間も大切に

「葬儀の間、常に動いていなければという気持ちがありましたが、夫が『少し休んでいいよ』と言ってくれたおかげで、短い時間でも自分を取り戻すことができました」

葬儀の間も、短い時間でも良いので、自分だけの時間を持つことが大切です。数分でも静かに座ってお茶を飲む時間、短い散歩の時間などを作ることで、心のバランスを保つことができます。

「私の場合は、夜に親族が帰った後、一人で10分だけ外の空気を吸う時間を作っていました。それだけで、心が落ち着き、次の日も頑張れる気持ちになれました」

葬儀後の家族関係〜思いがけない絆の深まり〜

葬儀での役割を果たした後、私の家族関係には思いがけない変化がありました。その経験は、「長男の嫁」としての苦労を報われるものでした。

義母との関係の深まり

「義父の葬儀の後、義母との関係が格段に良くなりました。それまでは多少の距離感がありましたが、一緒に葬儀を乗り越えたことで、お互いの信頼関係が深まったように感じます」

葬儀の後、義母は時々「あの時はあなたがいてくれて本当に助かった」と言ってくれるようになりました。また、家族の集まりの際も、以前より親しく話すようになり、時には二人だけで食事に行くこともあります。

「義母が私に心を開いてくれたことで、私自身も義母に対する見方が変わりました。義母の優しさや強さを、葬儀を通じて改めて知ることができたのです」

夫婦関係の深化

「葬儀という大変な状況を一緒に乗り越えたことで、夫との絆も深まりました。夫は葬儀後、『君がいなかったら乗り越えられなかった』と言ってくれました」

お互いの弱い部分も見せながら、支え合うことができた経験は、夫婦関係をより強固なものにしました。特に、夫が私の苦労を認めてくれたことは、大きな励みになりました。

「葬儀という非日常の場で見せた夫の姿に、新たな一面を発見したと言えるかもしれません。困難な状況でも冷静に対応する夫の姿は、私にとって頼もしく映りました」

親族全体との良好な関係構築

「葬儀の際に顔を合わせた親族とは、その後も良好な関係が続いています。特に、一緒に葬儀の準備を手伝ってくれた義弟の妻とは、それまで以上に親しくなりました」

葬儀という特別な場で一緒に過ごしたことで、普段はあまり会わない親族とも絆が生まれました。法事の際にも自然と協力し合える関係が築けたのは、葬儀での経験があったからこそだと思います。

「今では、義父の命日に親族が集まると、まるで同窓会のような和やかな雰囲気になります。悲しみを共有した関係だからこそ、その後の喜びも分かち合える関係になったのかもしれません」

これから「長男の嫁」として葬儀に関わる方へのアドバイス

最後に、これから「長男の嫁」として葬儀に関わる可能性のある方へ、私の経験からのアドバイスをお伝えします。

事前準備が心の余裕を生む

「葬儀に関する基本的な知識を、事前に少しでも学んでおくと安心です。私は義父が入院した際、念のため葬儀の流れについて調べておきました。そのおかげで、いざという時に冷静に対応できました」

例えば、地域の葬儀の習慣や流れ、必要な準備物などを、義両親や夫に自然な形で聞いておくと良いでしょう。また、葬儀社のパンフレットを取り寄せておくのも一案です。

「『もしも』の時のために準備することは、決して縁起が悪いことではありません。むしろ、家族を思いやる心遣いだと考えています」

周囲のサポートを積極的に受け入れる

「葬儀で最も助けられたのは、周囲の親族や友人のサポートでした。『何か手伝えることはある?』と声をかけてくれた人には、遠慮せずに具体的なお願いをするようにしました」

例えば、親しい友人には子供を預かってもらったり、親族には食事の準備を手伝ってもらったりしました。周囲のサポートを受け入れることで、自分一人で抱え込む負担が軽減されます。

「助けを求めることは、決して弱さの表れではありません。むしろ、周囲の人に『力になりたい』という気持ちを実現させる機会を提供することにもなるのです」

自分の体調管理も大切な役割

「葬儀の間、多くの役割をこなしているうちに、自分の体調管理をおろそかにしがちでした。しかし、途中で体調を崩してしまっては、誰の助けにもなれません」

具体的には、水分補給をこまめにする、短時間でも休む時間を作る、栄養のある食事を少量でも摂るなど、基本的な体調管理を心がけましょう。

「私は葬儀の2日目に軽い風邪の症状が出始めました。そこで早めに市販の風邪薬を飲み、少し早く就寝するようにしたおかげで、大事には至りませんでした」

おわりに:「長男の嫁」だからこそできること

「長男の嫁」という立場は、確かに大変な面もあります。しかし、その立場だからこそできることも多くあります。

「義父の葬儀を通じて、私は『長男の嫁』という立場の意味を考え直しました。それは単なる『義務』ではなく、家族の絆を深める重要な役割なのだと気づいたのです」

葬儀は確かに悲しい出来事ですが、家族が一丸となってその時間を過ごすことで、新たな絆が生まれることもあります。「長男の嫁」として、その架け橋になれることは、実は大きな喜びでもあるのです。

「今、義父の笑顔の写真を見るたびに、あの葬儀で精一杯のことができて良かったと思います。きっと義父も、天国から『ご苦労さん』と言ってくれているような気がします」

つらい経験を乗り越えたからこそ生まれる家族の絆。葬儀での「長男の嫁」としての体験が、あなたの人生にも実りある時間となることを心から願っています。